【芦屋道顕】憑依の可能性(1)生肉が食べたい衝動と憑依【現代の呪2】(ページ3)

野の獣や行き倒れた旅人の屍肉を喰らうてきたゆえ、生肉が好物なのじゃ。

ちなみに、もともとステーキはレアが好き、ローストビーフが好き、牛肉のたたきが好き、というおぬしは心配はいらぬ。それは純然たるおぬし自身の好みであろう。生に近い肉であっても、完全に生ではなく表面を焼く処理をしてあるものを好むのは人間である所以。また、国や部族などの単位で肉の生食が当たり前の文化背景を持つ人々もまた、それはその食文化ゆえで、憑依とは関係ない。

魑魅魍魎の憑依の影響では、もともと生肉を食らう習慣がない人間が、完全なる生肉、血が滴る肉を好むようになるのじゃ。

さらに言えば、生で食べても比較的に食中毒や寄生虫の心配がない牛肉ではなく、過去に何度もそれを食して死者やひどい後遺症の残る症状を引き起こしたその他の家畜の肉、寄生虫がいる可能性が非常に高いジビエと呼ばれる野生の獣肉を、危険を承知で生で食べたいと願うてしまうのは悪しき存在の差し金やもしれぬ。

もし、おぬしは本能的にそのような生肉を食べたくないと思うているにも関わらず、生食を勧めてくる誰かがいるならば、そやつの言いなりにならぬことじゃ。そやつではなく、憑依した野山の魑魅魍魎がそれを言わせているのやもしれぬ。


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