【芦屋道顕】憑依の可能性(1)生肉が食べたい衝動と憑依【現代の呪2】

【芦屋道顕】憑依の可能性(1)生肉が食べたい衝動と憑依【現代の呪2】

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突然、食べ物の好みが変わる。突然、好きなものを嫌いに、嫌いなものを好きになる。行きたがらなかった場所に行き、慣れ親しんだ場所を忌み嫌うようになる……。

自己啓発本を読んで奮起して生活を変える、風水を取り入れてインテリアや旅行先を変える、ダイエットを誓って食事を変える、大好きな彼の好みに合わせて髪型やメイクを変えるなどなら害はなく、うまくいけば人生や恋愛状況は好転するであろう。

しかし、世の中にはそのようなポジティブなきっかけではなく、なにやら得体の知れない存在に憑かれたがゆえに、人格を少しずつ乗っ取られ変化することもあるのじゃ。

ま、滅多にないことではあるが、最近の己がなにやら本当の己ではないように思える、あるいは自身の身体や人生に悪い、悪影響とわかっているのにやめられなくなった習慣や好みがあるならば、この話が少しは役立つかもしれぬ。

【憑依の可能性】

(1)急に食べ物の好みが変化する。特に「生肉」が食べたくなる

何か、己ではないものが己に影響を及ぼし始めているもっとも分かりやすい兆候は「好みの変化」であるが、先に話したように、

悪しき存在に憑かれると、人間として堕落するほうへ、肉体的には朽ちるほうへ導かれる

特徴がある。

★人喰い鬼や餓鬼の憑依

まず、一番顕著なのは食べ物の好みの変化。極端な話をすると、悪鬼や餓鬼に憑かれた者が人肉を喰らうていたことがある。

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非常に稀なことで、おぬしら健全な大和撫子がそのような悪鬼に取り憑かれることは生涯なかろうが、数年に一度ニュースで見聞きする凶悪事件のおぞましき犯人の中にはこれらの悪鬼に乗っ取られてしまった者も見受けられるのじゃ。

ただし、砂漠での遭難や海での漂流、戦争や極限の飢饉などでどうにもこうにも、ほかに命を繋ぐものがなく、やむおえず先に生き絶えた仲間を……などは悪しき存在のせいではない。

これは世にさまざまな宗教があり、デリケートな話ゆえ詳しく言及することを避けるが、いくつかの宗教で語り継がれる説話の中で、誰かを飢餓から救うために己の身を投げ打つ獣や人が登場することからも、察しがつくであろう。

★「生肉が食べたい」は黄色信号

より一般的な憑依となると、海や山、森や荒れ地、曰く付きの土地を訪れたあとで、やたらと「獣の肉を生で」食べたくなる場合は、野山の自然霊……と言うてもやはり鬼に近き魑魅魍魎の影響がある。こやつらは、


野の獣や行き倒れた旅人の屍肉を喰らうてきたゆえ、生肉が好物なのじゃ。

ちなみに、もともとステーキはレアが好き、ローストビーフが好き、牛肉のたたきが好き、というおぬしは心配はいらぬ。それは純然たるおぬし自身の好みであろう。生に近い肉であっても、完全に生ではなく表面を焼く処理をしてあるものを好むのは人間である所以。また、国や部族などの単位で肉の生食が当たり前の文化背景を持つ人々もまた、それはその食文化ゆえで、憑依とは関係ない。

魑魅魍魎の憑依の影響では、もともと生肉を食らう習慣がない人間が、完全なる生肉、血が滴る肉を好むようになるのじゃ。

さらに言えば、生で食べても比較的に食中毒や寄生虫の心配がない牛肉ではなく、過去に何度もそれを食して死者やひどい後遺症の残る症状を引き起こしたその他の家畜の肉、寄生虫がいる可能性が非常に高いジビエと呼ばれる野生の獣肉を、危険を承知で生で食べたいと願うてしまうのは悪しき存在の差し金やもしれぬ。

もし、おぬしは本能的にそのような生肉を食べたくないと思うているにも関わらず、生食を勧めてくる誰かがいるならば、そやつの言いなりにならぬことじゃ。そやつではなく、憑依した野山の魑魅魍魎がそれを言わせているのやもしれぬ。


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