男子はどう思っている? 恋とHの正しい距離。

男子はどう思っている? 恋とHの正しい距離。

【問いと答え】

問題。

次の行為を正しい順番に並べよ。

・結婚
・手をつなぐ
・デート
・H
・知り合う
・キス
・告白

さほどむずかしい問いとも思えませんよね。一般的には、たぶん、こんな順番になるはず。

・知り合う
・デート
・手をつなぐ
・告白
・キス
・H
・結婚

しかし、実はこの問いに「正解」はありません。どんな順番をたどろうが、あるいはこのうちのひとつふたつをすっ飛ばそうが、大きな問題は存在しないのです。

【「正しい手順」はない】

まあ、たしかに「知り合う」前に「キス」をすることは物理的に不可能なことでしょう。でも、いったん知り合ってしまったなら、その後はもう正しい順番などというものは何ひとつありません。

「キス」の前に「H」することも、まずは「告白」してから初めて「デート」することも、その人たちの自由。だれも「そんなの、変!」などという資格はないのです。

とはいえ、比較的スタンダードな手順があるということもたしかで、その手順を踏み外してしまった人たちは、多くの場合、「わたしの恋は変なのかな?」と思い悩んだりすることになります。

そう、たとえば知り合ってすぐ、告白もキスもなしでHしちゃった場合とか。

いまどき、体から入る恋愛なんて、特別めずらしくもないかもしれません。でも、「それくらい全然あたりまえ」ときっぱり割り切れる女子はいまでもそこまで多くはないでしょう。

やっぱり自分を大切にしている証拠に、きちんと普通の恋愛の手順を踏んでほしいと願う人のほうが多数派であるように思います。

そうはいっても、手順とは時に大胆に省略されるもの。何かの勢いでHしちゃったという経験がある人も大勢いるに違いありません。そういう人は、そのあと、どのようにして関係を発展させていけば良いのでしょうか?

もちろん、初めから「体だけの関係でもまったくかまわない」と考えている人ならそれで問題ないでしょうが、それは恋人ではなく、いわゆるH友達。

相手に少しでも恋愛感情を持っている人は、たとえHから入っても、その後、相手に愛されたいと願うものだと思うのです。そのためにはどのような方法が有効なのか?

【Hしたあとの男性心理】

ひとついえることは、簡単に体をゆるしてしまう(ように見える)女性をあなどる男性は、決して少なくないということです。「こんなに簡単にHしちゃうなんて、きっとだれとでも寝るタイプの子に違いない」なんて偏見を抱く男は、必ず一定数います。

その場合、相手はあなたと恋愛関係を築いていく意志を持たないことが多いでしょう。

「ちょっと気に入った相手ならだれでもいいからHしたい」と願っている数は圧倒的に男性のほうが多いはずなのに、不条理なことですが、男性はしばしば女性に古風な貞操観念を要求します。

したがって、早めにHしてしまったあなたがまずするべきことは、相手がその種の偏見を抱いていないか確認することです。そのために、相手といったん距離を置いてみることが必要かもしれません。

とりあえず、「逢えば必ずHする」という関係は避けるようにしたいものです。そもそも、恋人同士のコミュニケーションは、Hだけではありません

いっしょに時間と空間を共有したり、無意味な言葉を交わし合ったりすることも、時にはH以上に重要な事柄といえるでしょう。相手がそういうことをすべて避けたがるようなら、残念ですが、その相手は誠実さに欠ける、あるいは初めから体目あてと判断するしかありません。

そもそも「恋愛」とは、体と心の両方で行うべきもの。心の交流なしの恋は、既に恋とは呼べません

もちろん、H友達という関係性がすべて悪いわけではありませんが、そこに一般的な意味での愛を見いだすことができないのは仕方がないことでしょう。

「ふたりのあいだにHしかない関係」は、普通の意味では恋人とはいえないと思います。当然、結婚を期待したりするのは問題外といえるでしょう。

【あなたの主人はあなた】

そもそも、ほとんどの男性にとって、Hは女性ほどロマンティックな意味を持ちません。そして男性の欲望は、多くの場合、「相手を優しく抱きしめたい」とか「ついばむようなキスをしたい」といった次元では収まらないものなのです。

また、Hしたことによって征服欲とか所有欲が満たされたと考える男性も、いまでもまだ少なくありません。

しかし、どんなに深い関係になったところで、あなたの主人はあくまであなた。あなたの精神と肉体はあなたのものです。だから、あなたがそうしたくないのなら、毎回Hしたりする必要はありません。

Hさせてあげないと、相手が自分に冷めてしまうのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう考え方はとても健康なものとはいえないでしょう。

その種の発想は、必ず相手に見透かされ、あなどられるきっかけになります。相手に簡単にあなどられないためにも、誇り高い女性でいることが大切です。

もちろん、無理にHを避ける必要もありません。あなたが望み、相手もやはり望んでいる時に、たっぷりとゴージャスなHを愉しめばいいでしょう。

一方、良くないのは、自分の心のなかで欲求が高まってもいないのに、相手に合わせてプアなHをしてしまうこと。あとで悔やまなければならないようなHは、絶対にしてはなりません。

つまり、この記事の結論はきわめてシンプルなものです。「自分を愛して、大切にしてください」。これに尽きます。

初めのHが性急なものだったとしても、次のHや、次の次のHがそうでなければならないという理由にはなりません。時には大いに時間をかけて、ムードを盛り上げた上で、行為になだれこむ必要がある場合もあるでしょう。

そういうコントロールができる関係こそ、健康で成熟した大人同士の恋愛関係といえるかと思います。もちろん、現実にはそううまくは行かないことも多々あることはたしかですが。

Hのリードを男性に任せるのは悪いことではありません。しかし、最後の主導権はあなた自身が握っているべきです

すべての鍵を手渡してしまうことは下策。どこかミステリアスなところを残していてこそ、相手はあなたをリスペクトするつもりになるに違いありません。そう思います。