運勢の強弱を知る「12運」について3

運勢の強弱を知る「12運」について3

Kuの日干支占い
前回の「運勢の強弱を知る「12運」について2」では、十二運のうち、胎、養、長生についてご説明しました。
今回は、沐浴、冠帯、建禄、帝旺の各運についてご説明していきます。

 

<沐浴>

地支としての力の強さ…中強・荒れる運
<沐浴>
沐浴は思春期にあたる運気です。思春期という言葉からもわかると思いますが、とにかく変化変動が激しく、軽率で飽きっぽく、迷いやすい運気です。

不安定さと起伏の激しさでは十二運中群を抜いています。
職業や住所が変わりやすい時期ですが、その時には突っ走ってしまい止めることがなかなかできません。
自由奔放で、自由であることに憧れます。
そのぶん安定からは遠くなり、起伏の激しい運勢になります。

芸術力、ものを生み出す力は強いので、荒れ狂う運気を創作活動に生かすと良いでしょう。
運気の変化変動は家族運、夫婦運にも影響するので、家庭崩壊や肉親の死別などもあり得る運気です。

傷官・沐浴の運気は、 非常に荒れやすく運命的変転の多い運勢です。
結婚してもすぐに離婚してしまったり、離婚再婚を立て続けにしたり、職業も変わりやすく定まりにくい運勢です。ただ、運勢的に荒れやすいと言うよりは、状況的に神経質になりやすく、そのために自分から福運を壊してしまう傾向にあるという状態と言えます。

傷官は子供を表す星でもあり、それが不安定な状態にあるということから、他に財星がない限り子供が生まれない、授かっても流産しやすい運気でもあります。
気性としては自尊心が強くなりすぎ、協調性がないので人から嫌われやすくなります。
謙虚さを意識しましょう。

 

<冠帯>

地支としての力の強さ…強
<冠帯>
冠帯は冠を戴く時期、昔で言う元服(成人式)の時期であり、現代で言えば二十歳前後にあたります。
プライドが高く、上昇志向が高いので、どんどん自分を高めて行こうとする気持ちが強く出る時期になります。
正義感が強く、不正を嫌い、負けず嫌いでいわゆる「意識が高い」状態になります。

そのぶん努力を惜しまない時期ですが、上を目指そうとするあまり策略を巡らせ計算高くなりすぎる部分があります。
やり過ぎには注意が必要です。
ただ、この時期は地味な行動をしているとかえって冠帯の良さが出ませんので、大人しくする必要はありません。
強気に行くくらいが逆に良い運気とも言えます。
芸術、表現にかけては素晴らしく恵まれた運気です。

傷官・冠帯の運気は、職業運である官星を傷つける傷官が力を持つ運気のため、五行が安定していない場合は職業的な苦労がある時期になります。
男性にとっては色情運となり、浮気性になりやすい時期です。
女性は夫や年上の男性を、目上の男性をいじめる運気になります。