海王星で見る精神的に不安定になりやすい時期3(ページ2)

海王星で見る精神的に不安定になりやすい時期3
前回の「海王星で見る精神的に不安定になりやすい時期2」では、海王星と月の違いについて解説してきました。
今回は、海王星と月がアスペクトを取っている場合の影響について見ていきましょう。

前回もお話ししましたが、 出生図の月は出生時刻がある程度分かっていなければ読むことができません。
また、運行の月も移動するのが早いため、アスペクトを取ったとしても影響はせいぜい1日前後になります。

このため、基本的には海王星と月のアスペクトを見る時は、出生の月に運行の海王星がどう影響しているかを見ることになりますが、ただし「この日1日の運勢が知りたい」というような場合には、もちろん出生の海王星と運行の月のアスペクトを見ることも可能です。
それでは、海王星と月がアスペクトをとった場合の、具体的な事象について見ていきましょう。

■出生図の海王星と月がアスペクトを取る場合

■出生図の海王星と月がアスペクトを取る場合
想像力豊かな繊細な感受性を表す理想主義者の海王星と、心の内面や感情などの精神状態やそこから来る身体への影響を示す月が絡むと、よきにつけ悪しきにつけ、心理的な部分が強く出すぎることになります。
いつも夢を見ているようなタイプか、妄想に囚われている現実感の薄いタイプです。
土星などの現実的な星が絡むと現実感が出てきますが、海王星と土星が絡むと多くの場合夢を見ること自体が制限されるのであまり良いことではありません。
月と海王星が絡む人は、どのような配置であれ自分の心の浮き沈みについて悩みを抱えることになるでしょう。

 

<ソフトアスペクトの場合>

<ソフトアスペクトの場合>

出生図のホロスコープにおいて月と海王星が60度や120度などのソフトアスペクトを取る場合は、性格としては穏やかで繊細な人になります。
ロマンを追い求める夢想主義者ですから、穏やかな雰囲気の割りに冒険心があり、一人でバーや交流イベントなど知らない人と接する環境に平気で入っていくような思いきった面を持っています。

想像力豊かで、繊細な感受性を持っており、芸術面で活躍する人が多いでしょう。
他者への同情心も強いため、奉仕活動に携わる場合も多く見られます。
また、スピリチュアルなことにも関心が高いので、占いとは親和性が高いでしょう。

<ソフトアスペクトの場合>-2

この星並びの人は精神的自由を求める性質で、また現実的な実務作業への適性が低いため、堅実な仕事や規則やノルマを重視する仕事には向きません。
公務員などには絶対に向かないタイプですね。
事務作業よりも感覚を生かして仕事にできる、芸術方面の仕事に適性があります。

この星回りの女性は、寂しがり屋で依存心が強く、情緒不安定で愛情を常に求めている割りに、浮気性という困った性質を持った方が多いようです。
そのため男性から大切に扱われないことが多く、それが余計に優しくしてくれる異性への目移りを助長する悪循環に陥りがちです。
性的なことに関して意思が弱いので、優しくされるとすぐにそちらを向いてしまいます。
そのため、男性にとってはなかなか結婚に踏み切れないタイプと言えるでしょう。
ただ、依存心が強い分、家庭に入ると夫や子供たちに非常によく尽くす面も持っています。
もっともそれに対して家族からの愛情を得られないと、やはり不安定になりやすいので注意が必要です。

海王星と月が0度を取るコンジャンクションで、誤差がほとんどないような場合は、社会不適合になりがちです。
感受性が強すぎて、他者と関わることで心のバランスを崩すことが辛くなり、外界をシャットアウトしてしまうのです。
恋愛においても相手に期待しすぎたり、心理的に適切な距離を取ることが苦手で、男性経験は多いのに結果的に結婚に至れないケースが見られます。

また、0度のアスペクトを持っている人は、結婚後も精神的に不安定な状態が続きます。
家族に対する批判的な態度が多く、幸せな家庭を継続することが難しい人でしょう。

<ハードアスペクトの場合>

<ハードアスペクトの場合>

出生図のホロスコープにおいて月と海王星が90度や180度などのソフトアスペクトを取る場合は、想像力の豊かさと感受性の強さが悪い方向で精神に影響を及ぼします。
自分の想像や妄想に浸りすぎ、現実感のない性格になるでしょう。

また人を騙したり、騙されたりといったことが多くなり、妄想を持つことが多いせいで自分で自分を騙したり、惑わせたりすようなことにもなりがちです。
期待を膨らませ過ぎる傾向が強いため、あらゆる面で失望することが多く、勝手に期待して勝手に裏切られた気持ちになることが多いでしょう。
それがまた余計に疑心暗鬼と他者への攻撃性を増し、神経過敏になっていくという悪循環に陥りがちです。

特に女性がこの惑星配置を持っている場合は、情緒不安定で自己中心的な性格になります。
愛されたい欲求が強く、いつでも自分を愛してほしい、いたわってほしいという欲求を強く持っています。
反面、他者に対しては批判的で、相手の欠点を厳しく糾弾する面も持っているため、それが原因で離婚に至るなど、自分自身の幸せを壊してしまうこともあるので注意しましょう。