四柱推命における五行のバランスの見方について2

四柱推命における五行のバランスの見方について2

四柱推命における五行のバランスの見方について2

前回の「四柱推命における五行のバランスの見方について1」においては、命式全体の五行のバランスの見方について、基本的なことをお話ししました。

今回は少し発展して、隣合った柱同士の関係による、五行のバランスの強弱についてお話ししましょう。

 

五行思想は、東洋におけるエネルギー循環を示すものです。木、火、土、金、水、の五気が世界を循環し、そして形作っています。西洋占星術におけるエレメントの関係と言っていいでしょう。(エレメントとは、世界を構成するエネルギーを火、土、風、水の4つの元素に分類する考え方です。西洋占星術においては12星座の分類にも使用されており、その人の性質や相性、運勢を表す1つの基準になっています。)エレメントと同じく、五行にもまた相性があります。この相性により、命式のバランスが変わってくることになります。

 

例えば、次のような二つの命式があるとします。()内は天干と地支(蔵干)の五行です。

年柱:丁酉(火・金)
月柱:己酉(土・金)
日柱:辛酉(金・金)
時柱:壬子(水・水)

年柱:壬子(水・水)
月柱:己酉(土・金)
日柱:辛酉(金・金)
時柱:丁酉(火・金)

二つの命式は、年柱と時柱が入れ替わっただけです。根の数も月令も変わりません。ですから一見五行バランスは同じに見えます。一見して金が多すぎる命式ですね。しかし、ここで五行の相性が関係してきます。

 

ここで、各五行の相性について説明しましょう。五行には、相生と相剋、という考え方があります。ある五行はある五行を生じさせ、ある五行はある五行を剋す(壊す)という考え方です。