四柱推命での吉凶判断の基本~命式の季節である蔵干について~1

四柱推命での吉凶判断の基本~命式の季節である蔵干について~1

四柱推命での吉凶判断の基本~命式の季節である蔵干について~1

前回の「四柱推命での吉凶判断の基本~五行の強さで先天運を見る~」では、四柱推命の吉凶をはかる上で重要な「蔵干」についてお話ししました。

前回説明したように、十二支にはそれぞれ対応する五行がありますが、この五行は天干のように一つにつき一属性とは限りません。なぜならば、地支の十二支が表しているのは十二ヶ月であり、季節だからです。
蔵干は、地支の中にも干の要素が含まれるという考え方に基づくものですが、季節によって土の温度が変わるように、五行は時期によって旺盛になったり衰えたりするものがあります。
夏の乾いた熱い土と、冬の水分の多い凍った土とでは性質が違う、という考え方です。

例えば、夏が火の季節、冬が水の季節、というのは何となくイメージが沸くのではないかと思いますが、春は冬の要素もあれば夏の要素もありますね。
春と一口に言っても、2月と4月では気候も大分違います。
ですから、地支はいくつもの五行を含んだものが多いのです。

また、干には各五行が二種類ずつありますから、五行の種類が一種類としても、例えば壬と癸など、二種類の干を含む場合も存在します。
そして、そのうちのどちらかが命式上で主となる干として採用されます。

同じ五行に属する二つの干の違いについては、また別の機会にお話しするとして、具体的には、どの地支がどの五行を含んでいるのかについて見ていきましょう。