四柱推命での吉凶判断の基本~五行の強さで先天運を見る~

四柱推命での吉凶判断の基本~五行の強さで先天運を見る~

四柱推命での吉凶判断の基本~五行の強さで先天運を見る~
前回までの「四柱推命とホロスコープの合わせ技でワンランク上の運勢判断を!3」では、ホロスコープと四柱推命の使い分けについてご説明しました。

ざっくりと言えば、起こる事象が自分にとって辛いこと、逃げ出したくなることかどうかを四柱推命で見て、具体的な事象についてはホロスコープで見ていくのが、占断の精度を上げるのに良いと思います。
まずいいことなのか悪いことなのかが分かるだけでも違いますからね。

それでは、その良いことか悪いことかの吉凶(四柱推命ではこれを「喜忌」と言います)を判断するには、どうすればいいのでしょうか。

今回は、その喜忌の判断方法についてお話ししましょう。


四柱推命での吉凶判断の基本~五行の強さで先天運を見る~

四柱推命で何よりも大切なのは、五行のバランスであると言えます。
五行というのは、木、火、土、金、水の五種類の気のことであり、この五行が自分の生まれ日にどれくらい含まれているかで、先天的な運勢について判断することも可能です。
もちろん四柱推命の要素はそれだけではありませんが、五行のバランスは非常に大きな要素であることは押さえておきましょう。

 

さて、それでは、自分の命式の五行のバランスの見方についてお話ししましょう。

まずは、「マニアック運命式作成」や、「歴と占いの部屋」などで、自分の命式を出すことがスタートです。
生まれ時間と出生地が分からない場合、四分の一が分からないことになるため、精度は落ちるのでできる限り時間や出生地まで入力しましょう。
特に1時や3時など奇数時間前後に生まれた人は、時間が分かっていたとしても、出生地まで入力できるサイトを利用しないと命式自体が変わってくる可能性があるため、注意が必要です。

命式を出すと、四柱推命の表は大きく「年」「月」「日」「時」の四つの柱として表示されます。
四つの柱で占うから四柱推命なのですね。
時間が分からないと、三柱になってしまい、そもそも四柱推命にならないのです。

 

さて、この四つの柱のそれぞれは、更に「天干」と「地支」の分かれます。
他にも通変星など表示項目がありますが、ひとまず天干と地支だけに注目してください。
通変星は四柱推命を手軽に利用できる便利な要素ではありますが、天干や地支の関係性を分かりやすくしたものに過ぎず、それだけを見ると通変星にとらわれてきちんと見ることができなくなりますので、注意が必要です。

■命式のバランスを分ける「根」について

さて、話を戻します。

天干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干のうちどれかが一つずつ入っています。
地支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支のうち、どれか一つずつが入っています。

これらはどれも五行に属していて、このバランスで四柱全体の五行のバランスを見ていくことになります。
具体的には、十干のうち、木は甲・乙、火は丙・丁、土は戊・己、金は庚・辛、水は壬・癸になり、十二支のうち、木は寅と卯、火は午と巳、土は丑、辰、未、戌、金は申と酉、水は子と亥になります。
これらの五行が一つか二つずつ、バランスよく四柱内にあるのが、先天運の良い命式であり、そういう人は仕事に恵まれやすかったり、親からの援助が期待できます。

ただし、この「バランスよく」というのが、意外と判断が難しいのも、四柱推命の奥の深いところです。
単純に数が一つか二つずつあれば良いというものではなく、その五行の持つポテンシャルも加味する必要があります。
天干は表に出るもの、地支は潜在的な力の強さです。

■命式のバランスを分ける「根」について

これがどういうことかと言うと、木と根の関係や、火とガソリンの関係と考えてもらえると分かりやすいかと思います。

例えるならば天干は木や火の部分、地支は根やガソリンの部分と言えるのです。
木は、根っこがなければ倒れてしまいます。火も、燃料がなければ長く燃えていることはできません。天干は、地支に同属の五行がなければ力を発揮することができないのです。このように天干が同属の五行の地支を持っていることを、四柱推命では「根がある」という表現をします。同属の五行がない場合は根がないということになりますね。
逆に、根だけ、燃料だけがあっても、それは旦に木になる可能性、火が起こる可能性があるだけで、毎年の干支(流年と言います)によってその地支と同属の干がめぐってこない限りはうまく力を発揮することができません。(ただし、全くないとは言えません。それは蔵干という考え方があるからです。蔵干についてはあとで説明しましょう。)
五行の数が多すぎても流年によってバランスを崩しやすいので、命式中の望ましい五行の数が一つか二つと言われるのはこのためです。
天干の五行と地支の五行のバランスに注意して、自分の命式を見てみるとよいでしょう。

さて、この「根」ですが、その地支が根になるかならないかには、実はもう少し細かい分類があります。先程揚げた地支の五行は、間違いなくその支の最も強い性質であるのですが、地支は複数の属性を含んでいる場合があります。これは蔵干として命式中に表されます。

 

次回は、この蔵干についてお話しすることとしましょう。