あなたの心が満たされるとき~木星パワーを人生の味方に2~

あなたの心が満たされるとき~木星パワーを人生の味方に2~

あなたの心が満たされるとき~木星パワーを人生の味方に2~
前回の「あなたの心が満たされるとき~木星パワーを人生の味方に1~」では、木星がどのような星であるかについてお話ししました。

今回は、惑星同士の関係性の見方と、月と木星の関係性、木星同士のコンジャンクションであるジュピターリターンについてお話します。

前回、自分自身の木星がほかの惑星とどのような関係性にあるかを見るための初歩的なステップについて触れましたが、今回はもう一歩踏み込んで、アスペクトの見方に付いてみていきましょう。

以下の図は、前回アスペクトの関係性を見るための欄として紹介した、ピンク色の枠の中を拡大したものです。
あなたの心が満たされるとき~木星パワーを人生の味方に2~
図の中で、赤の枠の部分が60度(セクスタイル)や120度(トライン)であり、吉関係とされるソフトアスペクトです。
そして青の枠の部分が、90度(スクエア)や180度(オポジション)凶関係とされるハードアスペクトです。
紫の枠(コンジャンクション)は吉よりの吉凶混合とされます。
二つ並んだ惑星記号の中心が、オレンジの矢印で示した線に近いほど、タイトで影響の強いアスペクトを形成していることになります。

その中で、「4」に似たマーク(画像中「★」マークを隣につけているもの)が木星のマークになりますので、自分の木星がほかの惑星とどのような関係にあるかを見てみるとよいでしょう。
そして、この図において注目してもらいたいのは以下の部分です。
あなたの心が満たされるとき~木星パワーを人生の味方に2~
色のついていない部分を見てみましょう。月のマークと木星のマークが、タイトなトラインの関係性にあることが分かります。これは、この日のこの時間に生まれた人が、月と木星の非常に強いソフトアスペクトを持っているということです。
出生時のチャートだけで占うときは、そのチャートをネイタルチャートと言ったり、一つの円だけで占うためにシングルチャートと言ったりします。逆に、現行の星の配置(トランジット)の円を外側に加えて二重の円の惑星同士の関係性を見る場合は、その二重円をダブルチャートと言います。この図の場合はシングルチャートでの占いになりますから、その人自身の性格の傾向や、先天的な運の良さなどを見ることになります。

そして、何度もお話しした通り、木星は全天体中最強の吉星と呼ばれる星です。この木星が、図のように月とタイトなアスペクト関係になる場合、どのような影響が表れるでしょうか。

■月と木星の関係から見るあなたの心と人生の満足度

■月と木星の関係から見るあなたの心と人生の満足度
おおらかに発展・拡大していく星である木星が、精神性を示す月と密接に関係することをイメージするとわかりやすいと思います。

性格を見るためのシングルチャートで、先ほど挙げたように月と木星がソフトアスペクトを形成している場合、その人は楽天家で、人当たりが良く寛容な性格です。他人に対して親切で、本人の立場的にも成功しやすい人と言えます。プライベートで金銭的に頼りになる人がいるため、お金に困って気持がすさむということにはなりにくい人です。人間関係も財産も、ゆったりと余裕をもって広がっていきます。心のありようそのものが悠々としていて、あくせくしたところがありません。広い世界を悠々と生きることが向いている人ですから、海外旅行など視野の広がる行動がさらなる幸運を呼び込みます。
また、月は女性を示す星ですから、その月に吉星である木星が良い関わり方をしているのは女性にとっては大変幸運なことです。独身時代は素敵な女性として、結婚してからは良き母良き妻として、幸せな家庭生活を送るでしょう。子供にも恵まれ、晩年も金銭的に困るようなことはありません。
男性がこの星並びを持つ場合は、逆に上記のような良き母良き妻としてしっかりと家庭を守ってくれる人を理想の伴侶として求めるでしょう。男性自身も妻を大切にし、仕事が充実していてもプライベートにしっかりと時間を取ってくれる人です。

逆に、シングルチャートで月と木星がハードアスペクトを形成している場合、木星の発展性がマイナス方向に働きます。気が大きすぎて失敗するようなイメージです。物事を楽観的に考えすぎて見誤ったり、自分にとって都合のいい考えで物事にあたってしっぺ返しを食らいやすい性格になります。甘やかされて育った世間知らずのお嬢さん、お坊ちゃんという感じで、自分の幸運を過信し、何かにつけて真剣に取り組むということをしたがりません。そのため、周囲からは怠惰に見られやすく、信頼も失いやすい傾向にあります。賭け事などにも迂闊に大金をつぎ込んで大やけどをする可能性もあるでしょう。
また、プライベートを示す月と幸運星の木星の関係がスムーズではないので、友人関係や家庭面など個人的なことでトラブルが多く、また家族仲もあまりよくはありません。結婚自体は難しくはありませんが、怠惰になりやすく、浪費家なので老後には不安が残ります。
男性がこの星並びを持つ場合は、上記のようにルーズな女性を妻に迎えたがります。それは男性自身が束縛されたくないからです。幸福な結婚にはなりにくいと言えます。

次回は、ダブルチャートにおける月と木星の関係と、いよいよジュピターリターンについてお話していきます。