コミュ力が分かる!ホロスコープの月と水星の関係

コミュ力が分かる!ホロスコープの月と水星の関係

コミュ力が分かる!ホロスコープの月と水星の関係

前回の「ホロスコープの月と太陽で見る恋人や夫婦に向く性格・向かない性格2」では、太陽と月のアスペクトから見るその人が持つ男女の関係性の捉え方と、0度(コンジャンクション)、60度(セクスタイル)、90度(スクエア)、120度(トライン)、180度(オポジション)で、それぞれどのような男女観の人になるかを説明しました。
ここで、ソフトアスペクト、ハードアスペクトについて少しお話します。
以前、60度・120度のソフトアスペクトは星の力同士のエネルギーがスムーズに流れて良い方向に作用し、180度・90度のハードアスペクトは星の力同士が対立して悪い作用を及ぼす要素となりやすい、と書きましたが、実はソフトアスペクト、ハードアスペクトにも少し違いがあります。
今回は、そのことについて少しご説明しましょう。

<ソフトアスペクトの違い>

トライン(120度)は、「調和」を示すアスペクトです。星同士のエネルギーが循環すし合い、互いに調和しながら高め合い、発展するイメージです。ソフトアスペクトとしては最も力の強いものになります。相性占いが非常に当たると言われている宿陽占星術における、栄親、業胎といった、夫婦としてとても良い相性といわれる関係性は、お互いの月同士がトラインの関係性になることを言います。
セクスタイル(60度)は、「友好」を示すアスペクトです。トラインの半分であり、その分力は弱くなります。友好的ですがトラインほど大きく干渉はしません。

<ハードアスペクトの違い>

オポジション(180度)は、「対立」を示すアスペクトです。アスペクトとしてはコンジャンクション(0度)の次に強いアスペクトです。真正面から喧嘩をする感じですので、周囲への影響も強く出ます。お騒がせ傾向のある人や、攻撃的な人、踏んだり蹴ったりだと思うようなひどい運勢などはオポジションが関係していると言えます。

スクエア(90度)は、「妨害」を示すアスペクトです。正面からぶつかるのではなく横から邪魔が入る形なので、オポジションほど対立や破壊が行われる感じではなく、自分自身の葛藤や努力が必要な状況として表に出ることが多いでしょう。

コンジャクション(0度)は、吉凶混合です。アスペクトの中では影響力が一番強く、良くも悪くもその星が持つ運勢が強調されるため、良い面と悪い面が両方出ます。宿陽占星術では月同士がコンジャンクションになる相性を「命」と言い、前世からのつながりのある分身のような相手という解釈がなされます。実際、内面を示す月が同じ位置にあるので、そのような関係性になるのでしょう。しかし自分の分身ということは、長所も2倍、短所も2倍ということになるのです。

このように、ソフトアスペクト、ハードアスペクトでも干渉の仕方や強さに違いがあるため、運勢を見る場合にはその点も踏まえて見るとよいでしょう

最後に、今回は月と水星のアスペクトについて見ていきましょう。

■月と水星のアスペクト

■月と水星のアスペクト
これまで述べたとおり、月は精神的なことや内面的なことを示します。特に女性の場合は心と体が密接に関係しているため、身体的な調子を示すこともよくあります。
それに対して、水星は知性や言語、コミュニケーションを意味する天体です。
そんな二天体が助け合う関係になった時、もしくは緊張関係になったとき、どのような作用があるかについて見ていきましょう。

<ソフトアスペクトの場合>

性格を示すシングルチャートで、月と水星がソフトアスペクトを形成している場合は、自分の内面を表現すること、またはコミュニケーションが得意な人ということになります。知性的で、会話能力(または文章力)が高く、魅力的な会話ができるか、語学や文章に関して何らかの才能を有している場合が多いでしょう。他に月か水星にハードアスペクトが無い限り、人当たりが良く、コミュニケーションや文章を通して他人の心をつかむ才能が有ります。販売や営業などの接客業に向いている人と言えます。
また、運勢を示すダブルチャートで月と水星がソフトアスペクトを形成している場合は、コミュニケーション能力が高まり、知的好奇心が刺激される出来事に出会いやすい時期です。相手の気持に沿う形で適切なコミュニケーションが取れますので、人との出会いと交流にはもってこいの時期です。営業や面接に向いている時期と言えますが、実際には、影響がある日は一か月に一日程度でしょう。

<ハードアスペクトの場合>

性格を示すシングルチャートで、月と水星がハードアスペクトを形成している場合は、月の不安定で神経質な面がコミュニケーションに大きく影響することになります。移り気、気まぐれで、言動がとげとげしく、言葉によって他人を傷つける面が強くなります。頭の回転は速いけれど、そのせいで他人、特に女性から嫌われやすい人間となるでしょう。自分から相手だけでなく、人から自分への悪口や陰口を受け、それにより余計に神経質になるという悪循環が出来上がります。コミュニケーション能力自体に問題があり不安定なので、友達もできにくくまたできても長続きはしないでしょう。
運勢を示すダブルチャートで月と水星がハードアスペクトを形成している場合も、このような側面が強くなります。また、気持ちが定まらず自分の知識や言動に自信がなくなり、不安定で迷いやすい日ということになるでしょう。口は災いのもと、自分の知識頼りの判断が他人の不興を買いやすい時期なので、よく考え、よく調べて行動するようにするとよいでしょう。