どうすればいい?レザーの基本のお手入れ方法

どうすればいい?レザーの基本のお手入れ方法

高級感があり使えば使うほど味がでるレザー商品。一言でレザーといっても色々な種類があり、ケア方法も変わります。普段使っているレザーアイテムもちょっとした気遣いで長持ちもして愛着も湧くはずです。

どうすればいい?レザーの基本のお手入れ方法

そもそも「革」と「皮」って何が違うの?

読み方はどちらも「かわ」ですが、「皮」は動物から剥ぎ加工をしていない状態です。剥いだ皮をなめし加工して「革」になります。この皮から革になるまでは、なめし加工・染色や加脂・そして仕上げの作業が行われるのです。

 

どんな種類があるの?

スエード、ベロア、コードバンなどこれらすべてレザーに分類されます。例えばスエードは「革」の裏側をサンドペーパーで擦って起毛したものです。一方ヌバックは「皮」の裏面を起毛したもので、ちょっとした違いで仕上がりも違うのです。また光沢感のあるエナメル革の場合、革の表面に合成樹脂の膜をつくり光沢感を出したものです。同じく光沢感のあるガラス張り革の場合は、なめした革をガラス版に貼り乾燥させ、平らに擦って表面を合成樹脂などで塗装します。
それぞれなめし方と仕上げ方法によって違うレザーになるのです。

 

共通の皮革ケア方法

皮革素材は高級素材からプチプラなものまで、雑貨や洋服色々な製品に使われています。しかし天然素材のレザーは扱い方を間違えるとすぐに劣化の原因になります。共通して気を付けたいケア方法があるので、ちょっと気をつけてみましょう。

ポイント①保管方法

「風通し」「陰干し」「湿気のない」この3つがポイントです。皮革素材はカビが生えてしまう場合もあるので、湿気がない場所に保管します。風通しのよい場所で陰干しをして水分を飛ばしカビができないように気を付けます。
除湿剤を使うのもおすすめですが、水が溜まるタイプを使う場合皮革製品に付かないように注意してください。

ポイント②一番安全なのは皮革専門のクリーニング店

保管や毎日のケアである程度皮革商品も保てますが、落ちない汚れやカビは無理に自分で落とそうとせず皮革専門のクリーニング店に相談してください。個人ではできないケアも対応してくれるので、困ったことがあったら相談しましょう。

ちょっと変わった皮革3つのケア方法

レザーにたくさん種類はありますが、ケアの方法がいまいち分からないものがたくさんありますよね。その中でも毛皮、起毛革、そしてエナメル革の3つの基本的ケア方法についてご紹介します。

 

毛皮のケア方法

秋冬の季節に活躍する毛皮のアイテム。使った後のアフターケアやクローゼットに仕舞うときちょっと気を付けるだけで長く愛用もできます。毛皮の取り扱いのポイントは3つです、

ポイント①匂いに注意

毛皮は臭いを吸収しやすい素材です。香水ならいい香りだと思いますが、直接つけてしまうとシミや黄ばみの原因にもなるので注意してください。

ポイント②着た後のアフターケア

外に着ていくと汚れや埃がついてしまうもの。そこで着た後は振って埃を落としましょう。もし雨や水に濡れてしまったら振って水分を払い落とします。そのあと乾いた布で抜いて陰干しをします。

ポイント③こんなことが起こったら

毛皮は毛足が長いと毛癖がついてしまうこともあります。そのときは濡れタオルなどで毛の部分を軽く濡らしてブラシで整えます。そのあと陰干しをします。
汚れがついてしまった場合も同様、固く絞ったタオルで毛並みにそって丁寧に拭いてください。

 

スエードなどの起毛革のケア方法

スエードやベロアなど、おしゃれ素材でよく使われるアイテムですが、意外とどうケアしていいか悩むアイテムでもあります。普通の革素材とは扱いが違うので注意しましょう。

ポイント①汚れは起毛革専用の消しゴムを使う

起毛革用に消しゴムの汚れ落としが販売されています。強くこすってしまうと白っぽくなるので注意してください。

ポイント②着た後のアフターケア

水に濡れたからと言ってアイロンなどで乾かすのはNG。もし濡れてしまったら乾いた布で拭きとき陰干しをします。もし毛の部分がなくなったりしたらスポンジを使うと起毛できます。

 

なめし革のケア方法

皮にはなめしの工程により扱い方が異なります。そのなかでも光沢感が高級な雰囲気を醸し出すエナメル革。革の表面に合成樹脂を塗っているので、他のレザーと違ったケアが必要です。

ポイント①保管するときのポイント

表面に合成樹脂が塗られているので、保管の際ビニール袋はNG。柔らかなネル生地、不織布袋などに包んで通気性のよい場所で保管をしてください。表面のコーティングを長く保つためにもなるべく手袋を使って手の脂をつかないようにするだけで維持されます。

ちょっと変わった皮革3つのケア方法

最後に

皮革は使い込むほど風合いも出て、愛着も湧いてくるアイテムです。あじのあるレザーを持っている人を見ると、大人のたしなみを感じますよね。
レザー商品を購入すると商品タグに取り扱い説明がついているので、ケア方法のマニュアルとして取っておきましょう。ぜひ愛着のわくレザーアイテムに仕上げましょう!