蒸し暑い日本の夏に、涼やかな音色を奏でる風鈴、風情がありますよね。
風がそっと流れるだけで、心地よい音がして、いっとき暑さを忘れさせてくれます。
江戸時代には、町中を風鈴売りがたくさんの風鈴を担いで売っていたとか。
通るたびに軽やかな音色が響き、人々はそれを聞いて夏を感じ、涼を得ていたのでしょうね。
軒下に吊すと、風が通り抜けるので、チリリンとよく響きます。
日差しが強くて暑い夏を、少しでも快適に過ごせるよう、人々は工夫して風鈴は生まれたのでしょうね。
今も風鈴はいろんな形となって、私たちを和ませています。
地方によっては、形だけでなく素材もさまざま。
いろいろ見たいけど、いっぺんに見ることって難しい・・・。
実はいろんな風鈴を満喫できる行事がこの時期あるんです。
全国の風鈴を一堂に集めた風鈴市。
それに風鈴の楽しみ方を満喫できる風鈴市もあります。
暑い夏が来る前に、ちょっと涼みに出かけてみませんか？
これから行われる風鈴市を2か所、ご案内しましょう。
【川崎大師 風鈴市】
7月になると、「もうすぐ川崎大師の風鈴市があるなあ」と毎年思います。
風鈴市に興味を持ち、数年前から訪れています。
にぎやかな参道を通り、大山門を通って左側に市はあります。
境内は風がよく抜けるので、風鈴が一斉によく鳴っています。
広い会場に、いっぱいに提げられた風鈴の数にまず圧倒されます。
全国各地から集められているので、全部見るだけでもたっぷり時間が掛かります。
それに１つ１つ見て触って、音もじっくり聴けますし、各地の風鈴のよさも知ることができます。
好みの風鈴に絶対出会えますよ。
では、「平成29年 第22回川崎大師 風鈴市」を紹介しましょう。
※公式HP http://www.kawasakidaishi.com/event/furin.htm
・場所
川崎大師 境内特設会場（大山門横 静嘉堂石庭前広場）
アクセス：京浜急行・京急川崎駅乗換⇒京急大師線・川崎大師駅下車 徒歩10分
・日時
7月19日 （水） 10：00～18：00
7月20日 （木） 10：00～20：00
7月21日 （金） 10：00～18：00
7月22日 （土） 10：00～18：00
7月23日 （日） 10：00～18：00
・催事
厄除だるま風鈴（透明） 名入れサービス
20日（木）・21日（金）にお求めの方に名入れサービスを行います。
各日300個限定です。
川崎大師風鈴市 踊り練り込み
20日（水）17：30～18：30 仲見世通りから境内にかけて踊り込みます。
・法楽
開会式法楽 19日（水） 9：50
納め風鈴法楽 19日（水）・20日（木）・22日（土） 12：00 、16：00
21日（金）・23日（日） 12：00 、16：30
川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」は、江戸風鈴のガラスにだるまが描かれています。
色も7色で華やかですよ。
干支の酉の厄除だるま風鈴は、だるまそのままの赤い風鈴で、どことなく愛嬌があります。
今年は全国47都道府県から900種類、3万個用意されています。
価格は1,000円前後からありますし、同じデザインや形でも微妙に違います。
形や絵だけでなく、音色でこれって思う風鈴との出会いを楽しんでください。
出品されている風鈴についての詳細は、公式HPに載っています。
また、会場でも冊子をくれますので、それを参考にしてみてください。
【川越氷川神社 縁むすび風鈴】
彼と浴衣を着て、是非出かけて欲しい風鈴市が、この縁むすび風鈴です。
川越氷川神社は、約5千年前に創建された歴史ある神社です。
歴代の城主の守護神・総鎮守として長く崇めらてきました。
また縁結びの神様としても信仰を集めていて、五柱の神々がお祭りされていますが、皆家族なのです。
家族円満や夫婦円満だけでなく、縁結びの神として、地元で知られています。
その川越氷川神社が、縁結びの夏の催事として 「縁むすび風鈴」を開催しています。
境内にある風鈴棚に並べられた風鈴の美しさ。
短冊に願いを込めて、色とりどりのガラスの風鈴が涼やかな音色を響かせます。
では、「平成29年 川越氷川神社 縁むすび風鈴」を紹介しましょう。
※公式HP http://www.hikawa-fuurin.jp/
・場所
川越氷川神社 境内
アクセス：JR/東武東上線・川越駅下車 小江戸巡回バス「氷川神社前」
期間中は「縁むすび風鈴 臨時バス」が運行しています。（土日祝のみ）
・日時
平成29年7月1日（土）～9月10日（日）
・催事
風鈴回廊 9：00～21：00
「訪れた人に良縁が運ばれますように」という願いを込め、
色とりどりの江戸風鈴が2千個以上、風鈴棚にかけられて心地よい音色を奏でています。
夜はライトアップされ、更に幻想的な風景に生まれ変わります。
光る川 19：00～21：00
神社の由来を元に、氷川の神様の霊光を、夏空の天の川に見立て、
境内の小川に光が灯されます。
風鈴の音色とともに、涼やかな光の瞬きを感じることができるでしょう。
恋あかり 7月22日（土）～8月27日（日）
風鈴に見立てたぼんぼりを手にしながら、小江戸川越の夜の町歩きを楽しみます。
夜6時半から、社殿にて「特性良縁祈願祭」が執り行われます。
初穂料1500円で祈願を受け、ぼんぼりを手に大好きな人と幻想的な夏の夜をご一緒に。
境内にある「むすびcafe」では期間中、風鈴に見立てた限定スィーツ「彩り風鈴」が用意されていますよ。
緑豊かな氷川神社の境内で、美しく並んだ江戸風鈴の音色に包まれ、ひととき夏の暑さを忘れられるでしょう。
夜も地上に蘇って天の川に魅了され、せせらぎと音色のハーモニーに包まれます。
そして、可愛いぼんぼりを手に、昼とまた違う姿を見せる、小江戸川越を満喫できます。
公式HPに、たくさん写真が載っているので、雰囲気を味わってみてください。
時代が替わっても、日本人の心に寄り添い続ける風鈴。
たくさんの音色に包まれ、日本の夏をぜひ実感してみてください。
そのときは、二人そろって浴衣がいいですね。
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