無意識にしている歯の食いしばり!放っておくと危険がいっぱい

無意識にしている歯の食いしばり!放っておくと危険がいっぱい

朝起きたときに、顎が痛くなっていたってこと、ありませんか?
奥歯のえらのほうの顎です。
どうも、寝ているときに歯を食いしばっているみたいなんです。
寝ているとき、口を開けると口呼吸になって、いびきや喉の炎症の原因になるので、開けないように意識的に口を閉じていました。
でもそれが却ってよくないみたいで、無意識に奥歯にまで力が入っていたようです。
実は、こういったことだけでなく、誰でも無意識のうちに奥歯を食いしばっています。
それが続くと、とっても危険なことに!
私もそれが原因で、辛いことになっています。
もし顎が痛いとか、違和感があるなら、今なら何とかなるかもしれません。
特に女性に多い歯の食いしばり、そのリスクを説明していきますね。

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【歯の食いしばりで辛いことに…私の経験から】

人は寝ているときでも、起きているときでも、無意識のうちに閉じた口の中で、奥歯の上下が合わさっています。1日に接触している時間で、食事をしている時は15~20分くらい。
それ以外は安静空隙(あんせいくうげき)といって、1㎜くらいの隙間があるのが正常と言われています。
でも、物事に集中したり、力が入ったり、ストレスが掛かったりすると歯が接触し、食いしばっています。
殆ど無意識にしていて、1~2時間も大きな力が及ぶため、歯や顎に負担が掛かってしまいます。

特に女性に多い症状で、黙ってデスクワークをしているときに、ぐっと歯を食いしばってしまう人も結構います。
実は私もパソコンでの仕事を長時間していて、ずっと緊張感が続き、それが終わった後に奥歯がぎゅっと押されたような違和感がありましたが、特に気にせず放っておいたんです。
でも、ある日、いつも当たり前にできることがスムーズにできなくなってきたんです。
それが以下のことです。
・口を大きく開けられない
・開けるとえら側から音がする
・なんかずれているような感覚
・開けたまま顎を動かすとカクカク音が
・大きく開けたら口が閉じにくくなった
・ときどき痛む
・固いものが食べにくい

余りにも違和感が続くので、歯医者に行きました。
それで問診やレントゲン、奥歯や顎の状態を診た結果が「顎関節症」でした。
その後、大学病院歯学部の口腔外科外来に紹介状を持って診てもらい、寝る時につけるブリッジを作ってもらい、それをはめて寝ていました。
でもどうも嚙み合わせが合ってなかったようで、余計に気持ちが悪くなり、はめるのをやめてしまいました。
それがかなり前のことで、完治していません。
口を大きく開けるとカクッと音がして、ガクガク感がいつもありますし、時にはちょっとずれたかなと思い、手で押さえて閉じるということもあります。
元々歯も歯茎も弱いので、結構不安はあります。
皆さんも、奥歯に痛みを感じたり、えらがガクガク、カクッとなっていたら、なるべく早く口腔外科のある歯医者さんで診てもらってください。

【歯の食いしばりで起こる危険なこと7つ】

歯のくいしばりは、強い力が一気にかかるのではなく、弱い力が長時間続くことでの負担が多いようです。
スポーツでは、ボクシングなどがマウスピースを入れて戦いますが、そうしないと短時間にものすごい力でりきみ歯をくいしばり過ぎて、ボロボロになってしまうからです。
弱いとはいえ、それが長く続けば歯や歯茎や顎に負担が掛かります。
しかも、通常の生活の中では、閉じている口の中で、時には緊張やストレスでグッと力が入っている時もあり、常にくいしばりのリスクがある状態です。
食いしばりで起こる危険なことを挙げていきましょう。

1.噛むと痛い

食いしばりによるダメージで歯の周りにある歯根膜が炎症を起こし、噛むと痛くなり、歯や歯の周辺の組織にダメージを与えます。
特に奥歯が噛むとき痛いとか、上下左右どこも痛いなら、食いしばりによる可能性大です。

2.歯が痛い

食いしばりで歯に亀裂が入り、そこから細菌が入り込んで神経に感染して死んでしまうことがあります。
初期はしみたり軽度の痛みですが、だんだん痛みが強くなることも。
小さな亀裂はレントゲンでは確認しにくいので、よく診てもらい、対処してもらいましょう。

3.顎が痛い

顎がいたくなるのが顎関節症で、左右の関節の頭の骨と繋がっている部分に力が加わること起きます。
顎の関節にある軟骨の関節円板がずれる、穴が開く、変形するなどで顎関節症になり、痛みも伴います。

4.歯がしみる

食いしばることで、歯や歯茎がダメージを受け、歯の根元や噛む面が削れてきたりして、歯のしみが強くなります。
一般的に知覚過敏がしみる症状と言われているので、どのようになっているか診てもらうといいでしょう。

5.歯が割れる

食いしばりで歯に大きな力が掛かると歯が割れます。
特にもろくなっている歯や、セラミックや被せ物も割れることもあり、大きく割れた場合は抜歯することにもなります。

6.歯茎が痩せる

食いしばりで歯を支えている骨に負担がかかり、歯茎が痩せてしまうことがあります。
特に歯周病や歯茎が腫れていると進行が早くなるので、日頃の歯茎ケアがとても大事です。

7.歯以外に痛みが

食いしばりがある人の特徴として、慢性的な肩こりや頭痛があることが挙げられます。
また、長時間しゃべらない、口を閉じたままの状態が続く環境でも起きやすいです。
肩こりや頭痛のときに、奥歯が痛いと感じたら、食いしばりが原因の可能性大です。

【心がけと治療法】

歯の食いしばりは、通常の生活をしているときでも、寝ている時でもしています。
それを防ぐには、意識することと、治療すること、ブロックすることなどが挙げられます。

・仕事などで口を閉じているとき、食いしばらないように暗示をかける。
・ガムを噛むなどして、歯の接触時間を減らす。
・食べるときは咀嚼を多くし、顎を鍛える。
・起きたときに違和感があるなら、歯科医院でマウスピースを作ってもらう。
・定期的に歯を診てもらい、メンテナンスを行うことで防ぐ。

特に女性は顎が小さく、咀嚼する回数も減っているので、顎関節症になる人が増えています。
一度なってしまうと完治できず、悪化するのを防ぎながらの生活になります。
辛いですからそうならないよう、普段から歯のくいしばりを意識するようにしてくださいね。