自分を観察したことはありますか?
自分の気持ちを冷静に観察することは、とても難しいことです。意識をしてもすぐに、感情に流されてしまい、観察することを忘れてしまいます。内観をして自分の本質と向き合うことを始めてみませんか?
■【内観】ってなに?
内観とは、「自分を観察する」ことです。内観を進めていくと、心のモヤモヤが晴れて自分がやりたいことや進むべき道がはっきりしていくといわれています。自分の観察はとても難しいことです。
心理療法でも「内観療法」などがあるように、本格的に進めていくには専門の療法士の助けが必要になる場合があります。
内観の第一歩は、まずは自分の呼吸を見守ることからといわれています。
始めは1分続けることも難しいですが、慣れてくるとだんだん時間が長くなっても呼吸に意識を向けることだけが出来るようになります。
これを継続し、思考や感情の客観的な振り返りを少しずつ積み重ねていきます。
■集中内観とは
内観の方法で、1週間位研修所へ泊まり込み、集中して内観を行う方法です。
病院で行われる場合と、民間の研修所で行われる場合があり、以下は標準的な研修所で行われている方法である。 母、父、兄弟、自分の身近な人(時には自分の身体の一部)に対しての今までの関わりを、
- してもらったこと
- して返したこと
- 迷惑をかけたこと
の3つのテーマにそって繰り返し思い出す。
これにより自分や他者への理解・信頼が深まり、自己の存在価値・責任を自覚する事によって社会生活の改善につながると考えられる。
集中内観では外界からの刺激が遮断された道場の中に、屏風で狭く仕切った空間を作り、その中で朝6時から夜9時まで続けて上のテーマについて一週間、(6泊7日または7泊8日)内観していく。途中1~2時間ごとに訪れる面接者に対して、それまでに思い出した事を話す。
【引用】 内観療法 – Wikipedia
■内観をすることで何が変わる?
なぜ自分を観察するなんてことする必要があるのか・・と思った方へ。
内観をすることで、自分の本質と向き合い忘れていた「本当の自分」や「純粋な自分」を取り戻すことが出来るようになるといわれてます。
悩む出来事が起きても自分で解決する力が付いたり、精神的にも安定することが出来るようになるのです。
また、自分の心に寄り添う力がつくので、他人の心に自然と寄り添うことが出来るようになるため、人間関係が円滑になることへつながっていきます。
周囲との関係を好転させたり、自己解決力を向上させる効果があるといわれています。
■本当の自分の声を聴くために
人は、真剣に自分と向き合うことを無意識に避けています。そして人は、自分の良い部分だけを愛する傾向があります。
内観をするということは、嫌な部分の自分も観察し受け入れる必要があります。実は、本当の自分の声がここに隠されている可能性があります。
押し殺した気持ちやネガティブなことを思っている自分、目を背けてきた自分の声に耳を傾けてみてください。
その声を少しずつ少しずつ受け入れ、ネガティブな自分をとことん愛していくのです。
過去を少しずつ辿っていくと、今まで心の中でくすぶっていた問題が見つかり、これから生きていきためのヒントを得ることが出来るようになります。
そのことを経て心が開放され、毎日を軽やかに過ごしていけるようになります。
■おわりに
自己観察【内観】についてご紹介しました。
内観をすることで自分のことが客観的に見ることが出来るようになり、問題が起きても冷静に判断する力をつけたり、他人へ寛容になれたりするようになります。
毎日をしあわせに過ごすために、とことん自分と向き合って心を開放しませんか?