2月(バレンタイン月)の誕生石アメジストの悲しい恋物語

2月(バレンタイン月)の誕生石アメジストの悲しい恋物語

◆2月の誕生石アメジスト

◆2月の誕生石アメジスト2月の誕生石アメジストは、誠実さや心の平和を象徴するとされます。古代ローマでは心を落着かせる効果があるとされ、王侯貴族に愛用された宝石です。

また、ギリシャ神話に登場する妖精がアメジストの名前の由来で、この石に触れると酒に酔わないという言い伝えもありました。

このアメジストにまつわる恋の物語をご紹介します。

◆酒と豊穣の神を虜にしたアメジスト

◆酒と豊穣の神を虜にしたアメジスト神代の時代、いたずらが大好きな酒と豊穣の神・バッカスは、月の女神・ディアナ使える妖精、アメジストに恋をしました。しかしどれほどバッカスが求愛してもアメジストは一向に振り向いてくれず、逃げ回るばかり。

ある日、バッカスは家来のバッケー(ぶどう酒を作ることができる豹に似た猛獣)達と憂さ晴らしの酒盛りを始めました。

いいぐあいに酔ったバッカスは通りがかりの者をバッケ―に襲わせたらさぞおもしろいだろうと考えます。そしてバッケ―達に「これから一番最初に出会った者を、食いちぎってしまえ!」と命令します。

しばらく歩いて月の女神・ディアナの神殿の前を通ったとき、最初に出会ったのはなんとアメジストでした。バッカスが止める間もなく、バッケーたちはアメジストに襲いかかります。
その時、月の女神がアメジストを助けるため彼女を美しい透明の水晶に変えてしまいました。

バッカスは石になったアメジストを悲しみ、「これから永遠に、ブドウが実るたびに彼女(アメジスト)に懺悔する」といって、透明な水晶にぶどう酒を入れました。

すると透明な水晶がぶどう色に染まり、美しい紫色のアメシストになった。というお話です。

中世ヨーロッパではアメジストを手元に置いておくと、冷静になれて酒に酔わないと信じられていました。現代では、真実の愛を守り抜く高貴な誕生石とされるアメジスト。

魅力的な色で素敵な男性をおびきよせる石であり、同時に愛に酔って破滅に向かう男性を冷静な愛に目覚めさせてくれる石とされています。

◆2月は紫をファッションに取り入れてみよう

◆2月は紫をファッションに取り入れてみようかの聖バレンタインも、キリストの血を象徴するワインの色をしたこの宝石を好んで身につけていたとの事。20世紀にはいり、12個の誕生石の一つとなりました。

アメジストでなくても、紫色には、男性を魅了してひきつける効果と、心を落着かせて癒し、誠実な愛情に目覚めさせてくれる効果があるといわれています。

2月のファッションにアメジストや紫色を取り入れてみたら、永遠の愛が誓えるような素敵な恋をみつけられるかもしれませんね。