恋愛ホルモン「オキシトシン」とは何?男女で違うオキシトシンの効果

恋愛ホルモン「オキシトシン」とは何?男女で違うオキシトシンの効果

恋愛ホルモンとも呼ばれている「オキシトシン」をご存知ですか?「恋愛ホルモン」「幸せホルモン」「ラブホルモン」とも呼ばれるオキシトシンですが、実は人間関係を良くしてくれる効果が期待できるんだとか。男女でオキシトシンの効果が違うとも言われています。今回は恋愛ホルモンのオキシトシンについて、その効果や多く分泌させるコツをまとめてみました。

恋愛ホルモン、オキシトシンとは

恋愛ホルモン・オキシトシンとは、脳内で合成・分泌されるホルモンのこと。筋肉の収縮をサポートする働きや、中枢神経内での神経伝達物質としての働きを持っています。また、出産時に子宮を収縮させることで分娩を促進させたり、母親の母乳の分泌を促したりする働きもあります。
恋愛ホルモンであるオキシトシンはスキンシップしているときに分泌されると言われています。

オキシトシンは男性にもある?

オキシトシンは男性にもある?

オキシトシンは男性にもあるのでしょうか?オキシトシンは母親の母乳の分泌を促したりする働きもあることから、女性特有のホルモンであると考えられてきました。しかし、近年の研究によって、オキシトシンは男性の体内にも存在することが解明されています。
男性と女性とではオキシトシンで得られる効果が変わると言われていて、実は男性に働くオキシトシンの効果は「相手への興味をなくすこと」だというのです。スキンシップ後に急に男性が冷めてしまうのは、もしかしたらオキシトシンによる効果なのかもしれません。
ただ、オキシトシンが多く分泌される男性は社交性が高い、パートナーへの誠実が上がるとも言われています。

恋愛ホルモン・オキシトシンの効果

恋愛ホルモン・オキシトシンの効果

男性へのオキシトシンの効果を先にご紹介しましたが、ここからは女性への働きについてご紹介していきます。

情緒を安定させ、愛情を生むホルモン

オキシトシンは自分の情緒を安定させる効果があると言われています。大好きなペットを撫でているとき、もしくは男性にやさしく髪を撫でられているとき。そのようなときに、なんともいえない幸福感が沸き上がるような経験はあるという方は多いのではないでしょうか。
これこそが、近年解明されたオキシトシンの効果のひとつなのです。

安心感と心地良さでいっぱい

恋愛ホルモン・オキシトシンには、自律神経を整えて安心感と心地良さを促す効果があります。
また、オキシトシンが分泌されると痛みに対する耐性も増加し、精神的ストレスも緩和されていくのです。

心もやさしい気持ちでいっぱいに

恋愛ホルモン・オキシトシンは接している相手への親近感を抱かせる作用があります。
怒り・悲しみといった強い感情を和らげ、家族や友人、そしてパートナーなどとの信頼関係を深めることにも効果があるとされています。

また、だれでも親近感を互いにおぼえることができるようになると、コミュニケーションもぐっとスムーズになるもの。十分にオキシトシンが分泌されている状態では、そういった対応をできる関係の範囲をぐっと広げることが期待できます。

女子力がアップし、異性と絆を深めやすくなる

周囲の人たちと自信を持って笑顔で接することができるようになると、あなたの姿は男性・女性問わず、魅力的に映るようになっていきます。あなたが社交的になればなるほど、出会いや急接近のチャンスも自然と多くなることでしょう。

血圧上昇を抑え、心臓機能を強化する

恋愛ホルモン・オキシトシンには、心拍数を抑えて、血圧の急激な上昇を防ぐ効果があるとされています。血圧の低下や心拍数の減少によって、ストレスホルモンは次第に減少していきます。オキシトシンは心臓機能を高め、その上で体内からリラックスさせてくれるのです。

睡眠を促し、質のよい眠りをもたらす

恋愛ホルモン・オキシトシンには入眠作用もあると考えられています。自律神経を整え、適度な眠気を促します。心身ともにリラックスした状態で入眠することができるため、質のよい睡眠が期待できます。

オキシトシンを分泌させるコツ

オキシトシンを分泌させるコツ

恋愛ホルモン・オキシトシンには、「分泌量が増えた分だけ、分泌量がさらに増える」という素敵な連鎖を起こす作用があります。
合成されたオキシトシンは、一定量を超えた時点で、脳の下垂体後葉から分泌されます。そして、オキシトシンは分泌されたのちに、近隣の細胞を刺激することでポジティブな連鎖を起こし続けていくのです。ここでは、そのようなオキシトシンをより多く分泌させるコツをまとめていきます。

他者とふれあう(会話やスキンシップ)

恋愛ホルモン・オキシトシンは、ハグやキスなどの皮膚接触、メイクラブによる子宮頸部への刺激などによって分泌が促進されるとされています。

しかし、分泌は恋愛行為のみで起こるものではありません。ペットと触れ合う、家族との団欒を楽しむ、友人との握手やハグなど。あなたが心から好感を抱く相手との交流によって分泌されるのです。

親切行動をする、人を褒める

他者のために何かアクションを起こしたり、相手のことを心から思いやりながら親切なことをしたりしたときに、オキシトシンが分泌されることが判明しています。

また、人を褒めるのも同じ効果があります。誰かのゴシップについて話をするよりも、「その洋服、素敵だね」「いつも楽しませてくれてありがとう」などと、相手の素敵な部分を褒める、感謝の気持ちを伝えることでも、オキシトシンは増加していきます。

感動体験をたくさん味わう

心を動かし、感動するような経験や機会を増やすことも、恋愛ホルモン・オキシトシンを分泌させることのひとつです。感動的な映画やミュージカルを楽しむことはもちろん、旅先での絶景との出会いも、あなたのオキシトシンの分泌を促すにはもってこい。また、感動した気持ちをぜひ、言葉にしてみましょう。誰かに話してみたり、SNSで発信してみたりすることで、誰かと感動を共有してみましょう。

新しいことにチャレンジする

好奇心は、あなたの恋愛ホルモン・オキシトシンをより多く分泌させてくれます。ぜひ、少しでも心惹かれるものには積極的に手を伸ばしてみましょう。

まとめ

恋愛ホルモン・オキシトシンについてご紹介しました。オキシトシンは女性だけでなく、男性にも分泌される恋愛ホルモンです。男女でその効果は違いますが、恋人や夫婦の関係をより深めるにはオキシトシンの効果を上手く活用していくといいでしょう。今回ご紹介した、オキシトシンを多く分泌させる方法を参考に、よりよい関係を築いていってくださいね!