おもかる石とは?京都伏見稲荷や住吉大社などにある『おもかる石』の原理

おもかる石とは?京都伏見稲荷や住吉大社などにある『おもかる石』の原理

おもかる石をご存知ですか?おもかる石は、京都の伏見稲荷や大阪の住吉大社などにあることで知られています。重いか軽いかで願い事が叶うかどうかが占えると言われているおもかる石ですが、その原理はいったい何なのでしょうか?今回はおもかる石の原理、持ち方などを説明しつつ、全国にある有名なおもかる石のある神社をご紹介していきます!

おもかる石とは

おもかる石とは何か、まずはおもかる石の原理を説明し、持ち方、重さを感じないためのコツをチェックしていきましょう。

おもかる石とは願い事をはかる石

おもかる石とは、願い事が叶うかどうかを占う石として知られています。おもかる石を持ち上げてみて重いと、願い事が叶うまでに時間がかかる、もしくは願い事が叶わないと言われています。反対におもかる石が軽いと、願い事が叶うと言われているのです。

おもかる石の原理

願い事が叶うかどうかで、おもかる石の重さが変わるのは不思議ですよね。おもかる石の原理については、自分の気持ちが関係しているという内容がよく聞かれます。
自分の願い事を叶えようとする気持ちが、自分のパワーを120%引き出しておもかる石を軽く感じさせるという原理。
自分の願い事が大きすぎて叶えるのは無理だろうという気持ちから本当の力が出せず、おもかる石が重く感じられるという原理。
「気持ち次第で願い事が叶う」と考えたら、おもかる石は自分が願い事に対してどれだけ真剣に取り組めるか試す方法になるのかもしれませんね。

おもかる石の持ち方

おもかる石はまず、願い事をしてから持つようにしましょう。持ち方は、両手で持つ方法が推奨されています。神様に参拝してからおもかる石のところへ行き、そっと両手で持ち上げてみましょう。重さを感じないコツは、やはり気持ちの強さでしょうか?「重いかも!」と緊張してしまえば、重く感じられるかもしれません。
おもかる石の持ち方に気をつけつつ、緊張しすぎないように深呼吸して挑戦してみてくださいね。

おもかる石がある京都の伏見稲荷

おもかる石がある京都の伏見稲荷
おもかる石がある神社の中で有名なところを1箇所だけ、ピックアップしてご紹介します。(京都の伏見稲荷以外のおもかる石は次でご紹介しています)

伏見稲荷神社にある、おもかる石。伏見稲荷といえば、幾重もの真っ赤な千本鳥居が有名ですよね。
その鳥居を通り抜けると、命婦谷の奥社奉拝所があり、その奥にあるのがおもかる石です。一対の石灯篭のてっぺん石が外れるようになっています。
まずは、灯篭の前で願い事を念じ、それから丸い石を持ち上げます。思ったよりもその石が軽いと思えば、願いは叶うとのこと。重ければ、その願いは叶わないとされています。

参考サイト★伏見稲荷大社

おもかる石がある神社

おもかる石がある神社

ここからはおもかる石がある神社をピックアップしてご紹介していきます。京都や大阪など関西だけでなく、関東などにもおもかる石がある神社があります。

住吉大社(大阪府)

大阪にある住吉大社は全国の住吉神社の総本社です。そんな住吉大社にも、おもかる石があります。おもかる石は第一本宮よりも奥、浅澤社と大歳社の近く、おいとしぼし社にあります。住吉大社の第一本宮からは離れたところにあるので、見落とさないようにしてくださいね。
住吉大社では、まずおもかる石に二拍手二礼一拍手します。次に石を持ち上げて重さを確認したら、一旦戻しましょう。石の表面に手を当てて願い事をしてから、もう一度持ち上げます。おもかる石が軽いと願い事が叶う、重いと願い事を叶えるためには努力が必要ということになります。
最後に二拍手二礼一拍手をして、終わりです!

参考サイト★住吉大社

金神社(岐阜県)

金神社のおもかる石は、社殿横に鎮座しています。おもかる石は願い事を念じながら、持ち上げます。軽く持ち上がったら、願いは叶うとのこと。重くて持ち上がらなかったら、努力が必要ということだと言われています。おもかる石が重くても、願い事が叶わないわけではないので、努力を続けていくようにしましょう。

参考サイト★金神社(こがねじんじゃ) | 子供を育む母の神、慈悲深い母の神 岐阜市

王子稲荷神社(東京都)

おもかる石と同じように重さで願い事が叶うかどうかわかる、王子稲荷神社の願掛けの御石様。王子稲荷神社の願掛けの御石様は「御石様 願い事を念じつつ持つ石の軽重により御神慮が伺えるといふ」という看板の前に鎮座されています。
大きさは、人の頭より一回りくらいおおきいくらい。願い事を念じながら石を持ち上げ、そのとき思ってたよりも軽ければ願いが叶い、重いと感じれば、まだまだ願いがほど遠く、「努力しなさい」とのこと。

参考サイト★王子稲荷神社 – 東京都神社庁

劔神社(福井県)

劔神社のおもかる石をご紹介します。劔神社拝殿に鎮座されている、おもかる石。願い事を思いながらこの石を持ち上げます。
その願いが叶うなら石は軽く持ち上がりますが、願いごと叶わないときは重くなり持ち上がらないと言われています。願い事を1つ決めて、持ち上げてみましょう。

参考サイト★北陸の祈願霊場 – 越前二の宮 劔神社・つるぎじんじゃ

多賀宮神社(愛知県)

多賀宮神社のおもかる石のやり方は、これまで紹介した方法とは少し違います。
多賀宮神社は、レトロな円頓寺商店街の中にある滋賀の多賀大社由来の由緒ある神社です。おもかる石をまず持ちます。そこで、石の重さを記憶しましょう。次に願い事をしながら、「叶うなら軽くなってください」と念じながら石を持ち上げます。軽く感じたら願いは叶いは成就するとお告げとのこと。
他にも「この願い叶えてくれるなら重くなってください」とお願いする方法があります。石が重くて持ち上がらなければ、そのお願い事が成就すると言われています。

真清田神社(愛知県)

一宮市の真清田神社のおもかる石は、神水舎にあります。まず初めに石の重さを確認してお願い事をします。もう一度石を持ち上げます。最初に持ち上げたときよりも軽く感じたら願いが叶うとのことです。
一度石を持ち上げ、重さを確認してからおもかる石で占うことになります。重いかどうかは、自分の気持ち次第かもしれませんね。

参考サイト★真清田神社

おもかる石がある京都の清水寺

おもかる石があるお寺も最後にご紹介です。京都のおもかる石といえば、伏見稲荷が有名ですが、実は清水寺にもあります。
正確には、清水寺の塔頭(たっちゅう:大きなお寺の周辺にある小規模のお寺。大きいメインのお寺を守る存在のお寺)となっている来迎院という小さな寺院、経書堂にあります。門前町に入ってすぐの御堂、本堂の前に鎮座する、おもかるさんがおもかる石となります。
「信心こめてうかがい、軽く持ちあがれば万事よし。 持ち上がらなければ翌日、また上がるように自ら考えよ」とのこと。お願い事をしてから、この石を持ち上げます。最初にイメージした重さよりも軽ければ願いは叶い、重くて持ち上がらなければ、願いが成就しないそうです。

参考サイト★音羽山 清水寺

まとめ

おもかる石は、不思議な石ですよね。願い事が叶うかどうか占える石として、一度おもかる石を持ち上げに行ってみるのも楽しそうです!重さを感じても、努力すれば叶うと言われている神社もあります。伏見稲荷や住吉大社など、気になる神社を見つけたらおもかる石を持ち上げに行ってみてくださいね。