↑捕獲したぞよ！しっぽが９つに別れた九尾の狐じゃ！！中国の言い伝えでは、絶世の美女に変化（へんげ）することもあるそうじゃ、楽しみじゃ～！！
—————————————
さて、23日に処暑を迎えて、いよいよ夏も終わりじゃな。とはいえ、まだまだ蒸し暑い日々が続く日本では、夏恒例の怪談話もまだまだイケる……かは分からぬが、怪談話を聞くときに、知っているとより楽しめる霊的豆知識を今回はお届けするぞよ。
■霊的マメ知識３選
★嫉妬の念は蛇のよう？
嫉妬深さを表現するとき「蛇のように嫉妬深い」となぜか蛇を用いて表現することがある。他の動物ではなく、常に蛇じゃ。これを不思議と思うたことはなかろうか？
恋愛沙汰で非業の死を遂げて、恨みを抱いて死んだ女の念は、蛇の姿で現れることが多い。西洋でも、リリスなる、男を誘惑して精気を吸う女の妖魔は下半身が蛇の姿で描かれているそうじゃな。
もっと古くには、聖書の失楽園の物語では人間を陥れるために悪魔が蛇の姿に変化してイブをそそのかし知恵の実を食べさせるが、それは楽天で神の庇護の元、安穏と暮らす人間に嫉妬したからだそうじゃ。
なぜ、揃いもそろって「蛇」なのか。
実は、嫉妬の念は「緑色」なのじゃ。緑というても、新緑の美しい緑ではなく、黒が混ざったような緑じゃが。
この「念」が、執着する相手に対して、まさに「蛇が這うように」嫉妬心を抱く者の身体からニョロリと伸びて、
相手の体に絡みつくのが、古今東西の念の視える人、今で言うならばオーラの視える人には視えたのであろう。
ゆえに、蛇は嫉妬の象徴とされたのじゃな。
★妖魔や鬼、もののけは目が悪い？
よく、陰陽師がもののけが襲ってくる夜、襲われる本人の大事にしている持ち物などに術をかけて、身代わりにするというシーンを見たことがないか？
実は彼らの世界とこちらは次元が違うので、見えていても、映像が重複するようになっていて、見えにくい。
また、彼らは肉体を持たず、霊的な眼で見ているので、本人の愛用品に残る本人の念が、陰陽師の術によりて増幅していると、それが本人と見間違ってしまうのじゃ。
案外と、ごまかしが効くものなのじゃな。しかし、当然ながら、それに妖魔や鬼が喰らいついてみれば、術が解けてその本人に視えたモノは元通りのモノに戻ってしまう。
謀られたとなれば、妖魔や鬼はますます怒って追いかけてこようとするので、それまでに何とか異界や危ない領域から逃げ出すことが大切なのじゃ。
★人形が良く霊に乗り移られるのは？
形を持たない漂う霊魂や妖魔は、常に形を求め彷徨うている。形を持たぬことを望む存在も多いが、形されあれば、漂うている間にはできぬことができるようになるゆえ、形を求めるものは多いのじゃ。
妖魔や鬼、霊魂のほうが肉体にとらわれずなんでもできて便利なのでは、と思うが、実は肉体を持たなければよほどの妖力、霊力がなければちょっとしたものを動かすことができず、声を届けることもできず、姿も見せられないのじゃ。
よほどの霊感の強い霊能者以外には、己の姿が見えぬゆえ、もしも普通の人間に悪意を抱いて何かしようとしても、手間も労力（妖力）もかかるわけじゃよ。
例えば、彼らは手足を非常に欲しがる。物理的に何かを動かすために、例えば手あればコップ１つを動かせるが、霊体のままでは、彼らは念を集中してようやく1mm動かせる程度の妖力の持ち主がほとんど。
ゆえに、手足を持ち、物理的に移動しものを動かせる、人形の身体は彼らの仮住まいとして、魅力的なのじゃ。
恐ろしいのは、形を手に入れた彼らは、次に人間の肉体を欲しがるようになること。
ダイレクトに乗っ取ろうとするものもあるが、間接的に人形などに入り込み「形を持った状態」に慣れてから人間に入ろうと試みる、妖魔や悪霊にも段階を踏んでコツコツと計画的に行動するものがおるのじゃ。
人形に宿る霊魂が恐ろしいのは、彼らは他の霊に比べて、確実に「次は人間」と計画しているものが多いゆえなのじゃ。
★ぬいぐるみにはあまり悪霊・悪鬼は入らない
ぬいぐるみには死霊はあまり乗りうつらない。なぜか？彼らも生前の、人間だった記憶があるので、ぬいぐるみはあくまで「ぬいぐるみ」おもちゃなのじゃ。
また、人間を乗っろうとと思うからには、先程も話したが、人間の五体に今一度慣れるために、できるだけ人型に近いものを選ぶ。
さらには、恨みを抱いている霊魂であればなおさら、可愛らしい外観のものは選ばぬ。
これは例えば、おぬしが誰かに恨みを残して死んで、復讐したい相手が、バービー人形と、ピカチュウのぬいぐるみを持っているとして、どちらに入りたいか？バービー人形ではなかろうか？
魑魅魍魎も人間も、実は大して変わらない。いずれも、その霊体の個性や考えがあり、相手の正体が分からずとも、人間界の価値観で推測しても対処できることは多々あるのじゃ。
close