営業に使える心理テクニックは、大体恋愛テクニックにも応用可能です。
有名なのは「フット・インザ・ドア」とか「ローボール・テクニック」などですが、その他にもたくさん恋愛につかえる心理テクニックがあります。
ウィンザー効果
「第三者の褒め言葉が、一番効果があるのよ。忘れないで」
ウィンザー夫人が小説の中で口にしたこのセリフ。
そこからウィンザー効果と呼ばれています。
本人に直接伝えるのではなく、誰かを介した根回しをしておくことで、あなたの恋の成功率があがります。
「山野さんが、斉藤さんのことすごく仕事ができるって言ってたわよ」とか、「山野さんって斉藤さんのことばかり褒めてるよ」とか。
協力者の第三者を介して伝わることで、相手もあなたを意識することになります。
それに直接言われないという点で、「本当のことなのでは」と信憑性があがります。
わざわざ本人のいないところで嘘をつくわけがないと相手が考えるため、より褒め言葉が効果を発揮します。
また直接褒められるよりも、第三者を巻き込むことで相手の良さが他の人間にも拡散されるので、決して悪い印象を相手に持たれません。
バンドワゴン効果
こんなエスニックジョークをご存知でしょうか。
“豪華客船が沈没しかかっているとき、船員たちは乗客を海へ飛び込ませるためになんというか?”
アメリカ人へは「飛び込めばあなたはヒーローになる」
イタリア人へは「飛び込めば女にもてますよ」
フランス人へは「決して海には飛び込まないでください」
ドイツ人へは「飛び込むのがルールです」
日本人へは「みなさん飛び込んでいますよ」
これは一時期ネットでも流行ったジョークで、多少言い回しが違ったり、他にもいくつか国が追加されていたりしますが、どれも「なるほど」と思うほど民族性を現しています。
特に日本……。
むかしから日本人は調和を重んじるあまりに、他人の評価を気にする性質があります。
「よくわからないけど、みんながやってるならやろうかな」
「よくわからないけど、みんなが買ってるなら自分も買おうかな」
「よくわからないけど、行列ができてるから並んでみようかな」
そう、これがバンドワゴン効果です。
この効果を恋愛に応用すれば、あなたは相手に「モテているように見せる」ことで、彼の興味を惹くことができます。
そうそう、ここでもウィンザー効果を使ってくださいね。
第三者を介して、「山野さんとこの間一緒に飲んだときに、横の席にいた男にナンパされてたよ」とか「山野さん、この間取引先の人に告白されたって悩んでたよ」なんて話を斉藤さんの耳に入れておきます。
これによって斉藤さんに「山野さんってもてるんだな。よくわからないけど、もてるってことは何か魅力があるんだな。話してみようかな」と思わせることができます。
さて、お気づきでしょうがこれらの心理学を使う上で一番重要となるのがこの第三者です。
まず、相手を攻略する前に素敵な第三者からの協力をとりつけましょう。