『密会・セレブと呼ばれた女―栄光と欲望の裏側―』<第7話>
第6話へ⇐ やがてパーティの日がやって来た。 遥香 「今日はよろしくお願いね。主賓は私の夫なの。誕生日なのよ」 準備のため、早めに屋敷を訪ねると、美しく着飾った遥香さんが出迎えてくれる。 真野…
第6話へ⇐ やがてパーティの日がやって来た。 遥香 「今日はよろしくお願いね。主賓は私の夫なの。誕生日なのよ」 準備のため、早めに屋敷を訪ねると、美しく着飾った遥香さんが出迎えてくれる。 真野…
第5話へ⇐ 人気モデルと実業家が暮らす加々美邸 その玄関に一歩足を踏み入れたとたん、目を疑うような光景が広がっていた。 紗希 (何これ……ゴミ屋敷!?) 真野 「いくらなんでも……これはひど過ぎるだろ……」…
第4話へ⇐ ひき逃げの犯人が自首をした。 その知らせを聞いてホッとしたのも束の間、逮捕されたという犯人は、その日、私たちが見かけた男だった。 紗希 「でも、どうやってこの写真を手に入れたの? まだニュースに…
第3話へ⇐ 突然かかってきた電話に、佐倉さんが驚いた声を上げた。 佐倉 「……ひき逃げの犯人が捕まった?」 紗希 (あの時の犯人が見つかったの? 本当に?) 心の中でもやもやしていたものが、少…
第2話へ⇐ 思った通りだ、という真野さんの言葉にハッとして目を凝らす。 見ると、深く帽子をかぶり、サングラスで顔を隠した加々美遥香の姿があった。 真野 「相手の顔が撮れれば、高く売れるかもしれないな」 &n…
控室を訪ねていた私たちの前で、遥香さんの携帯が鳴った。 遥香 「……大事な仕事の話なの。ひとりにしていただけないかしら」 静かだけれど、強い口調。私は取り出した名刺を置いて部屋を出る。 廊下に…
プロローグへ⇐ 講演が終わったばかりの控室で、遥香さんの不穏な声がした。 遥香の声 「二度と電話なんかかけて来ないで。今度かけてきたら名誉棄損で訴えるわ」 その声を聞いたとたん、真野さんの表情…
いつもと変わらない日常が、突然変わってしまうことがある。 たとえば、なにげない同じ週末。これから金曜の夜を楽しもうとしていた、そんな時に―――。 ??? 「吉岡さん、おつかれさま」 夕方のオフィスで声をかけ…
第7話へ⇐ 明日は、臨時理事会。 お義母さまはこの頃、やっと起き上がれるようになったけれど……。 惣一朗さんが、院長の座から正式に退くことが決まったら、また寝込んでしまうかもしれない。 そんな弱々しい気配を漂わせていた。…
第7話へ⇐ 美咲 「お義母さまが?」 惣一朗さんから聞いた話はにわかに信じがたかった。 お義母さまが、病院の資金を私的流用していたというのだ。 お義母さまも鈴恵さんも、確かに派手で金遣いが荒いけれど……。 …
華やかなパーティー会場の中央では、スーツ姿のお兄ちゃんが多くの人に囲まれている。 誰もが笑顔でお兄ちゃんの旅立ちを祝い、激励していた。 客A 「いやぁ、恵介君もずいぶんたくましくなったな! いつ跡をついでも…
第7話へ⇐ 自らが理事長を退陣した上に、惣一郎さんまで院長の座から退くことになり、義母は伏せってしまった。 美咲 「お義母様、何か食べないと身体にさわります」 義母 「ほっといてちょうだい…私なんて、いなく…
第7話へ⇐ 政治家への献金を始め、お義母さまが病院の資金を私的流用していたと知った惣一朗さんは その証拠を手に警察へ行き、こう君の誤解を晴らしてくれた。 こう君は釈放されたが、代わりにお義母さまは逮捕され、鈴恵さんは事情…
アラサー世代の皆さんへ! 読書の秋。 学生時代に読んでいたコミックを、もう一度読みたくなる時ありませんか? そんな懐かしのコミックが、電子書籍サイト『モビぶっく』にて期間限定で無料配信中です! 今回は少年コミックおすすめ…
第6話へ⇐ いざという時私が逃げられるようにと、こう君の提案で別々に働いている。 こう君は町の小さな診療所、私は漁港に隣接する魚の加工場で働き始めて二週間が経つ。 体を動かすのは好きだ。 従業員は温かく親切で、毎日楽しい…