◆ おまじないには作法がある
世界には様々なおまじないが存在します。そのやり方も多種多様ですが、いずれも、おまじないを実行するにあたっては作法を必要とします。
作法とは、いわばおまじないを行うための儀式です。その儀式をすることで、おまじないに命を吹き込み、その効果を高めることができます。
「おまじない、やってみたけど効果がない」と感じるのは、この作法が不十分である場合も多いのです。
作法はおまじないの基本です。基本をおろそかにしたら、効果が実感できないのも無理もありません。
もちろん、作法を厳密に守ることは難しいでしょう。しかし、できるだけ忠実に行うことで、より効果を高めることができます。
今回は、西洋系のおまじない(魔術)の作法についてご紹介しましょう。
◆ 道具も体もきれいにしておく
おまじないに道具が必要な場合、必ずきれいなものを使いましょう。安価なものであれば、新品を買うことをお勧めします。
また、新品を用意するにしても、自分で買うことが大事です。誰かに頼んで買ってきてもらうと効果が落ちると言われています。
道具は新品にすることはできても、自分の体は新品にはできません。ですから、体を清める必要があります。最低限、入浴や歯磨きはしておきましょう。
◆ 月の満ち欠けに合わせること
おまじないと天体とは関係があります。特に月との関係は密接です。したがって、月の満ち欠けに合わせておまじないを行うようにしましょう。
恋愛、結婚、結婚、開運など、人の幸福を願うようなおまじないを行う場合、月が満ちていく期間が適当です。満月の実行がベストですね。
満月を過ぎて月が欠けていく期間には、人を呪うおまじないが適しています。しかし、人を呪うおまじないは、自分をも不幸にするのでやらないほうがよいでしょう。
◆ 精神状態を点検すること
悲しみや憎しみをもって、恋愛や開運などの幸福をもたらすおまじないをしても、おそらく効果は薄いでしょう。
雑念が入らない、心が安定した状態かどうか、おまじないの実行前に点検するようにしましょう。リラックスした状態で何も考えないようにしても、雑念がどうしても入るようでしたら、心が不安定になっています。そういうときは、おまじないをしないほうがよいでしょう。
心の乱れは、体が疲れている時によく起こります。「疲れている」と感じたときも、おまじないはしないほうがよいでしょう。よく休んで、心が落ち着いた状態になるまで待つようにします。
◆ 具体的なイメージをもつ
最も重要なのは、自分の願いをできるだけ具体的に視覚化することです。
たとえば、あなたに好きな人がいて、その人と両想いになるおまじないをするとします。まず、その人と寄り添って、手をつなぎながら歩いているシーンを思い浮かべます。その人の姿や形だけでなく、手の感触、体温、匂いなどもイメージし、それがあたかも現実であるかのように感じ取るのです。
もちろん、最初からそううまくイメージできないかもしれません。でも、繰り返し練習することで、イメージが具体的に視覚化できるようになります。それができた段階でおまじないを行うと、効果が非常に高くなるのです。
◆ 終わりに
おまじないの力の源は人間がもつ潜在能力です。そのエネルギーは誰にでも備わっており、誰もがおまじないに命を吹き込むことができます。
その命を十分にするうえでも、作法は重要になります。頑強な生命であれば生きる力は強くなります。逆に、弱い生命であると力も弱く、すぐに衰えてしまいます。それと同様に、作法によって与えられた強いパワーはおまじないの力を強くしますし、弱いパワーはおまじないの力を弱くしてしまいます。
そういった意味でおまじないの作法は大事なのです。