私の婚活失敗談〜相手の趣味に負けた話〜(ページ3)

 
友達の紹介で、ある男性と出会いました。

わたしのそのとき20代半ばで、結婚するまでにある程度の期間は付き合ってからと考えていた時期でした。
結婚にたいして、まだ焦る年齢でもなかったので。
30歳になった今では、特に大きな問題がなければ知り合って3ヶ月でも婚約してしまってもいいかなと思います。

紹介してくれた友達には、「結婚したいけど、まず出会いがないからとりあえず彼氏を作るところから」と宣言していました。
とは言っても、結婚を考えられない相手とは付き合う気はなかったので、思えばもうこの頃からわたしの「婚活」は始まっていました。

その男性(Mくんとします)は、なんとも幸いなことにわたしをひと目で気に入ってくれました。

そのときに聞いたMくんのスペックはというと。

◆プラス面
・ 大手国内企業(半官半民の会社)勤務。
・ 本人の営業成績も上々で、将来性ありの予感。
・ 20代半ばにして年収700万以上。
・ 話がうまく、おもしろい。
・ 一人暮らし。

◆ どちらとも言えない面
・ 趣味は大型二輪。

◆マイナス面
・ 顔は中の下(個人的には許容範囲内)。

といった感じ。

 

 

プラス面にあげた点は、もう全く申し分ないほどのスペックです。
しがない安月給OLのわたしとお付き合いしてもらうなんて本当に申し訳ないくらい。
年収もですが、わたしは結婚するなら一人暮らしをしたことがある男性と決めていましたので、ここも敢えてプラスに加えました。

マイナス面は、わたしは特に気にならなかったのですが、紹介してくれた友達曰く、「ムリ」だそうなので(笑)。

どちらとも言えない面は、大型二輪が好きな男性と付き合うと、すごくいろいろな場所に遊びに連れて行ってもらえますが、それだけ趣味にお金がかかりますので。
彼氏にするなら大歓迎ですが、結婚となると、どうかなぁとは正直思います。
そこについては、Mくんの趣味への熱の入れようによりますね。

この点を最初に確認しておけば良かったと後から後悔するのですが・・。

とにかく、第一印象からお互いとてもよく、すぐに意気投合しました。

一ヶ月の間に二人だけで3回ほど居酒屋デートをし、とんとん拍子に正式に付き合うこととなります。

それから数ヶ月、楽しくお付き合いを続けていました。

Mくんは、たま〜に、PC前にはりついてヤフ○クを必死に見ています。

特に気にすることもなかったのですが、その日はなんとなく、何を落札(または出品)するのかと興味がわき、聞いてみました。

すると、バイクの部品だというのです。
よくわからないバネのようなものでした。

「これが、相場よりすごく安く落札できそうなんだ」

ちなみに、おいくら?

 

 
「・・・16万」

それが、相場よりすごく安いの?いつもそういうの買っているの?

「うん。唯一の趣味だから、結構お金かけてるよ」

Oh・・・

ちなみに、貯金とかはしてるの?

「貯金は現金では持ってないけど、いざとなったらバイクを売ればかなりのお金になるよ」

Oh・・・

しかし、ショックを受けたものの、わたしはかなりMくんに執心していたので、お付き合いを続けていました。

そして、落札したバネが届いたときも、一緒にいたのですが。

バネを私に嬉しそうに見せてこう言い放ちました。

「お前の月給より高い部品だよ〜」

(当時、わたしは財形やら生命保険やらで給与天引きを多くしていたので、手取りは非常に少ないものでした。元々の額も少なかったですが)
 

 
そこから、結婚について色々と話してみると、
・ 一日で高級なバイクが買えるくらいお金がかかる結婚式などするつもりはない。
・ 子供を作ると趣味が金銭的に制限されるから、35歳くらいに一人ほしい。
・ 子供ができても、奥さんには働いてほしい(趣味のお金を減らせないから)

そこで、はっきりと分かりました。
Mくんとの幸せな結婚生活はわたしには描けないと。

Mくんにとっては、人生の主役はバイクで、結婚や家族というのはそれに付随するものだったんですね。実際、その状況になれば変わるかもしれませんが、そんな博打のような結婚はわたしにはできません。

結局、Mくんにはわたしから別れを告げました。
色々と真剣に話し合って、彼もわたしの気持ちを理解してくれましたが、非常に申し訳なかったと思っています。

わたしも、トータルで1年ほど、結婚に向けて進んでいたつもりでしたが、振り出しに戻ってしまいました。

結論として、心配事は早いうちに解決しておかないとダメですね。
付き合ってすぐに聞いていればお互い時間のロスはなかったのに。
とはいえ、Mくんと過ごした時間はとても楽しく、いい思い出ですが。

これからの婚活では、自分のいやな予感を無視せずに付き合っていきたいと思います。