ドラマの話じゃありません。
実際に「別れさせ屋」という仕事をしてる人がいるんです!
どんな人が依頼して、どんな風に別れさせるのか。
料金はどれくらい掛かるのか。
気になる別れさせ屋に注目してみました。
別れさせ屋ってなに?
報酬を得て男女の仲を清算する「別れさせ屋」。2001年に放映された同名のテレビドラマで知られるようになったが、人間関係を操作することには批判が多い。行き過ぎた工作で逮捕者が出ることもあり、東京都内では元調査員が殺人容疑で逮捕される事件も起きた。
別れさせ屋の手口とは
別れさせ屋工作の手口として、異性を近づける手口や方法が一般的には有名ではないでしょうか。 これらの手口、方法はまず対象者の行動パターンを調査した上で〈分っている場合は除く〉、工作員が対象者と接触をして知り合いになり、 恋愛関係に持ち込んで、付き合っている二人の関係を破壊する、奪い去るという流れになります。
どんな人が利用するの?
・元恋人や配偶者とよりを戻したいから今付き合っている相手と別れさせたい。
・現在不倫をしているが、不倫相手と別れて悩みを解消したい。
・恋人や配偶者が浮気をしており、その浮気相手を別れさせて欲しい。
・別れたいが別れを切り出すと何をされるかわからない。
・子供の交際相手が常識のない人間であり、家庭を守るために息子や娘を交際相手と別れさせて欲しい。
・父親や母親が不倫をしており、家庭崩壊を防ぐ為に不倫相手と別れさせて欲しい。
料金はおいくら?
別れさせ屋工作は、浮気調査のように、数回の証拠が取れれば成功、というものではないですよね。相手の心を動かす工作が必要なんですから、それなりの期間がかかる。一人の工作員が失敗すれば別の工作員を送り込むとか、早くても二ヶ月、長ければ半年、一年がかりってこともある。これは相手事情もあるわけでなかなか予想できることじゃないのだが、その間の人件費や工作費用を考えると、別れさせ屋の料金は最低でも100万円程度は必要と思ったほうがいいでしょうね。
「別れさせ工作」は「探偵業務」じゃない?
勘違いして欲しくないので強調しておきますが、「探偵」は「別れさせ屋」ではありません!
一部、「探偵」を名乗りながら「別れさせ屋」をやっている所も有るには有るのですが、多くの探偵は別れさせ工作などしません!! 人の不幸を自ら「工作」して作り上げ、それをギャラに変えるなど、探偵業から大きく逸脱しているものと私は考えます。
平成19年6月「探偵業の業務の適正化に関する法律」施行後は、第6条(探偵業務の実施の原則)によって「人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害することがないようにしなければならない」とされています。
一般社団法人日本調査業協会はこの種の「・・工作」は、探偵業務とは認めておりません。
今後、関係機関と連携を保ち「・・工作」等の根絶を図ってまいります。
悪徳業者がはびこる業界
悪質な業者にとって、特殊工作というのは非常に美味しい仕事です。なにせ相手を騙しても勝手に泣き寝入りしてくれる、しかも1件あたり報酬額が百万・二百万円なんてザラですから、1人でもカモを見つければ大金をせしめられます。報酬だけ受け取っておいて何もしなくても、依頼者に詰め寄られたらこう言えばいいのです。「ちゃんとやったけど結果が出なかったんですよ。気に入らないなら訴えてみます?」と。
結局、別れさせ屋は違法なの?合法なの?
場合によっては、「別れさせ屋」との契約が公序良俗に違反する可能性もあるようだ。では、そもそも「別れさせ屋」という業態は合法なのだろうか。寄井弁護士によると、それを判定するには、「『別れさせ屋』を利用する目的やその手段、業者からの説明の内容や料金等を総合的に考慮する必要がある」という。
「たとえば、現役の暴力団員と交際している人がいたとします。親族が暴力団員との交際を辞めさせるために、『別れさせ屋』を利用したような場合にまで、直ちに違法と評価できるのかというと、難しいところです」
男女関係にはトラブルがつきものとはいえ、「別れさせ屋」に依頼してまで解決しようとするのは尋常ではないだろう。公序良俗違反の可能性もはらんでいるとすれば、できるだけそのような手段に頼らずに解決するのが得策といえそうだ。
ギリギリ違法ではないけれど、色々と問題がありそうな「別れさせ屋」。
やっぱり利用しないほうが得策かもしれませんね。