タロットで占う「あの人に連絡を取ったら関係性はどう変化するか?」4

タロットで占う「あの人に連絡を取ったら関係性はどう変化するか?」4

これまで、「今あの人に連絡を取ってみたら二人の関係はどうなるか?」という問いでタロット占いで占った場合に、「結果」の部分に、ある時の結果には大アルカナ、また別の時の結果は似た意味の小アルカナが出た場合の解釈の違いについて見ていきました。
前回までは、「教皇」「恋人」「戦車」「力」「隠者」「運命の輪」について見ていきましたが、今回は、「正義」「吊るされた男」「死神」「節制」「悪魔」について見ていきましょう。

<正義のカードの解釈>

正義のカードは、公平・公正な判断や正しさを表します。二人の関係性がどう変化するかという問いでこのカードが出た場合は、対等な立ち位置で話ができる関係性になるとみることができます。逆に言えばこのカードが出るということは、これまで二人の力関係がアンバランスだったということです。このカードが逆位置で出た場合は、公平・公正な関係性は保たれません。著しく不公平だったり、モラハラにあったりするなど、時として法律問題につながるようなことすらあります。

似た意味の小アルカナのカードは、ペンタクルスの6になります。
正位置で出た場合は、片方が対等に接することになるでしょう。正義との違いは、正義のカードでは真の意味での平等、対等さだったのが、ペンタクルスの6の場合は片方が1段立場が上で、そのうえで対等な立場を取るという点です。
逆位置で出た場合は、そのバランスが崩れ、優位な立場の相手が立場にものをいわせてきます。二人の関係は不平等なものになるでしょう。

<吊るされた男のカードの解釈>

吊るされた男のカードは、復縁を願っているような場合によく出るカードかもしれません。正位置では、目的達成のための試練となることが示されます。自ら進んで努力や忍耐をすることになる関係性だといえるでしょう。苦労が報われる暗示もあります。
逆位置で出た場合は、その努力が報われないものとなり、徒労に終わり投げやりな気持ちになってしまうかもしれません。

似た意味の小アルカナのカードとしては、ワンドの10が挙げられます。ワンドの10は10本の棒を男が抱えて一歩一歩歩いている絵で、正位置で出た場合は苦労を強いられつつも耐えている状態です。逆位置の場合は、重圧に耐えきれずに投げ出してしまうことを示しています。

<死神のカードの解釈>

死神のカードは、そのまま死を示すことはそうそうありません。リスタート、再生を含んだ意味のカードだからです。どちらかというと停止や中止などの再開可能な終わりを意味します。正位置で出た場合、次のスタートのために、二人の関係性はおしまいになることになります。別れととってもいいでしょう。もしくは、そうすることが必要だとカードが言いたくなるような、うじうじとすでに終わった過去のことに引きずられている状態。
逆位置で出た場合は、終わったものが再生するという意味が強まりますので、新しい二人の関係性がスタートするというふうに解釈できます。

似た意味のカードとしては、カップの8があげられますが、死神のような死と再生というよりは、引っ越すような感じの変化です。正位置ではこれまでの過去を清算して新たな未来に歩き出す様子、逆位置だと、いちどは捨てたものにもういちど向き直るような意味になります。

<節制のカードの解釈>

節制のカードが正位置で出た場合は、物事が調和している様子を示します。あなたと相手とは、調和的で理性ある優しい関係を築けるでしょう。
逆位置では、均衡が崩れ、無駄遣いしてしまうなど、よくない影響が垣間見えます。けじめのない、惰性で続いている関係性のカードです。

似た意味の小アルカナのカードはありません。均衡という意味ではソードの2ですが、ソードの2は危ういバランスが保たれているような意味で、調和的な優しい意味とは異なります。節制はちょっと独特なカードですね。

<悪魔のカードの解釈>

悪魔のカードが正位置で出ると、悪魔からの誘惑に心が負けてしまい、よくない状態に堕落したり、裏切りに走ったりすることになります。この悪魔とは欲望であり、お互いの関係性が欲望にまみれたものであることを示します。あまりいいカードではないので、正位置で出たら距離を置くことを考えましょう。
逆位置で出た場合は、悪魔からの解放を表し、執着を手放して良い関係へと好転します。

似た意味の小アルカナのカードとしては、カップの7が挙げられます。カップの7は正位置では膨らんだイメージや夢に目がくらみ、現実が見えていない様子を示します。逆位置ではその夢から覚める様子を表します。悪魔との違いは、カップの7が妄想の世界に浸っているだけなのに対し、悪魔の場合はより原始的な本能を絡めとり強大で抗うことが難しく、またそれによって堕落するところまでがセットであるということです。

次回は、いよいよ最後の回になります。「塔」「星」「月」「太陽」「審判」「世界」について説明していきましょう。