タロットで占う「あの人に連絡を取ったら関係性はどう変化するか?」3

タロットで占う「あの人に連絡を取ったら関係性はどう変化するか?」3

これまで、大アルカナと小アルカナの解釈の違いを見るにあたって、「今あの人に連絡を取ってみたら二人の関係はどうなるか?」という問いでタロット占いで占った場合に、「結果」の部分に、ある時の結果には大アルカナ、また別の時の結果は似た意味の小アルカナが出た場合の解釈の違いについて見ていきました。
前回までは、「愚者」「魔術師」「女教皇」「女帝」「皇帝」について見ていきましたが、今回は、「教皇」「恋人」「戦車」「力」「隠者」「運命の輪」について見ていきましょう。

<教皇のカードの解釈>

教皇(法王)というとどういう存在なのかいまいちピンとこないかもしれませんが、ローマ法王を思い浮かべてもらえるとわかりやすいと思います。
正位置では、慈悲や寛大さ、優しさを示す教皇のカードは、人間関係を示す場合は、やはりそのような心の動きが働くことを示しています。
正位置では、お互いに優しく寛大で、穏やかな気持ちで接することができるでしょう。
逆位置では、保守的で頑固な側面が強くなり、相手に対して不信感が拭えないまま接することになってしまいそうです

似た意味の小アルカナのカードとしては、ペンタクルスのクイーンがあります。小アルカナのコートカードは人物そのものを示すので、お互いにというよりも女性側の態度として現れます。
正位置では優しく包容力のある女性として接することができますが、逆位置で出た場合は、保守的で頑固な女性になってしまいます。

<恋人のカードの解釈>

肌の男女が並んでいる「恋人」のカードは、まさに情熱的な恋愛関係を示すカードです。正位置で出た場合はありのままの自分で調和的で幸福なパートナーシップや結婚の可能性が考えられるカードです。逆位置で出た場合は、不道徳な性的な関係性に対し歯止めが利かなくなってしまう暗示があります。

似た意味の小アルカナのカードとしては、「カップの2」のカードがあります。「心」を示すカップを、男女が向かい合って持っているカードです。向かい合っているので、並んでいる恋人のカードよりも交流的な側面が強くなります。正位置で出ると、相思相愛です。愛情あふれた交流ができるでしょう。逆位置で出ると、交流の側面に影が差し、すれ違いや節度のない関係につながります。

<戦車のカードの解釈>

戦車のカードは猪突猛進のカードです。強い意志を持った積極的な行動を示すカードなので、連絡を取った後の二人の関係性の変化を占った場合は、ぐいぐいガツガツ押して目的を達成することになるでしょう。逆位置の場合、努力が実らずやる気を失ってしまったり、無鉄砲な行動で失敗してしまうことが考えられます。

似た意味の小アルカナのカードとしては、「ワンドのナイト」があります。
情熱的で勇猛果敢な男性を示すワンドのナイトが正位置で出た場合、相手の男性が熱烈にアタックしてくる可能性を示唆します。
逆位置で出た場合は、男性側の強引さや無鉄砲さがトラブルに発展することを暗示します。

<力のカードの解釈>

力のカードの中心に位置するライオンは人間の本能や野性的な部分を表しており、それを手なづけている女性は、本能をコントロールする強い意志や理性、根気強さなどを示しています。
大アルカナのカードの人物は実際の人物ではなく概念に過ぎず、実際にコントロールする側が女性というわけではありません。
正位置で出た場合、衝動的に突き進みそうになるのを強い意思で理性的にふるまうことが考えられ、逆位置で出た場合、状況に流されるばかりで無力感やあきらめを感じることになります。

似た意味の小アルカナのカードは…力のカードと似た意味の大アルカナはありません。
ちょっと特殊なカードですね。

<隠者のカードの解釈>

隠者のカードは、老賢者のようなイメージです。復縁を狙っているような人が占った場合に出やすいカードです。正位置で出た場合は思慮深く達観した姿勢で関係を構築することができます。仲直りをしたいような時には良いカードです、逆位置出た場合は、悲観主義に陥り消極的、保守的な考えで接することになるでしょう。あまり関係の変化は望めません。

似た意味の小アルカナのカードは、これまたありません。タロットの大アルカナは数字が大きくなるにつれて高い事象のものになっていくので、置き換えが難しいものもあります。隠者も置き換えが難しいもののひとつです。

<運命の輪のカードの解釈>

運命の輪は、運命の巡りを示しています。正位置ではよい方向に運命が好転していくため、とても良い関係性を築くことになるでしょう。逆位置では悪い状況へと運命が悪化する様子を示すため、二人の関係性も悪化することが考えられます。

似た意味の小アルカナのカードとしては、ワンドの8が挙げられます。正位置では急激に事態が良い方向へと進むことを示し、逆位置は停滞を示します。運命の輪の逆位置は悪化ですが、ワンドの8の逆位置は事態が進まないことを示します。

次回は、正義・吊るされた男・死神・節制・悪魔についてお話ししましょう。