二人の「結びつく力」を占う四柱推命での相性占い3

二人の「結びつく力」を占う四柱推命での相性占い3

四柱推命で相性を占う際には、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干の組合せによって起きる「干合(かんごう)」の他にも、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支の組合せによって起きる「支合(しごう)」や「三合(さんごう)」といった地支を用いて占う方法もございます。

二つの異なる性質のものが結び付いて「合」となることから、特に男女の相性において重要視されるのが、この「干合」「支合」「三合」になります。

実際、夫婦やカップルになるような人たちには干合や支合の組み合わせが多くいます。逆に、どれほど仲良しでもこういった「合」がなければ付き合うまではいかなかったりします。
結び付く力、同一化したいという衝動を引き起こすのがこの「合」です。十干が配置される天干は、その人の表の顔を示すものであり、社会的な面、社会と向き合う上での顕在的な精神性を表します。
西洋占星術で言えば太陽星座ですね。逆に地支はその人のプライベートでの素の顔、潜在意識や思考のあり方、肉体的な状態などを示します。西洋占星術で言えば月にあたります。

特に支合、三合は地支で起こりますから、プライベート、肉体面での相性にあたります。
ですから、干合で相性のいい関係性ですと社会的な相性がいいということになり、会社の同僚や一緒に仕事をしていくことになる店舗経営の夫婦などにはぴったりの相性で、純粋な恋人関係と言うことですと支合や三合が良いということになります。

ただ、夫婦というものは二人三脚で家庭を切り盛りしていく協力関係を築く必要性があることを考えると、結婚を考えるのであれば支合や三合よりも干合の方が実は良いとも言えます。

支合や三合は「この人とずっと一緒にいたい」という精神的な強い結び付きを生みます。
燃え上がるような恋に発展しやすく、また潜在意識で結び付くため、別れてしまうなどダメになってもなかなか縁を切りづらいのもこの地支同士の関係性です。そのぶん、あまり誉められないような付き合いがずるずると続いてしまうような面もあります。

一概に干合の方が良い、支合三合の方が良いとは言えないのが実質的なところです。

それでは具体的に、支合、三合について見ていきましょう。

■支合(しごう)について

支合は地支の組合せの中でも、特に強い結び付きの組合せとなります。

肉体的な結び付きの意味合いが強く、恋人関係だけではなく、愛人やいわゆるセフレのような性的な結び付きでの相性の良さも示します。特に自分と相手の日柱の地支同士が支合の場合、非常に相手に対して好感を抱きやすい関係性になります。

支合の関係は単純に結び付くだけでなく、結び付いて五行の性質が変化します。
地支は自分の素の部分の精神面ですから、支合の関係性はその人自身の本質すらも変えてしまうようなところがあります。(これは三合にも言えることです。)
この性質の変化の仕方は流派によって違い、変化してもとの五行の性質は失われてしまうと考える人もいれば、元々の性質は弱まりはするものの消えることはなく、変化した後の性質がもとの性質と共に存在しているという考え方もあります。

私自身は「元々その地支に含まれる性質のうち特定の五行の性質が強まる」というふうに考えています。
この性質が変わること自体は相性占いにおいては直接的にはあまり関係ありませんが、元々の命式によっては、合することによって必要な五行の性質が弱まってしまったり、逆に抑えておきたい五行の性質が強まりすぎてしまって害となることがあります。

こういう場合には、相手が持つ波長の影響を受けることがかえって運を下げることになってしまうため注意が必要です。

逆に、合の作用は元々の命式では強すぎる五行の性質を抑えてくれたり、必要な五行の性質を強めてくれたりすることもあります。地支は特に命式にある五行のポテンシャル、パワーに関わる部分なので、地支を用いた相性占いにおいては、特にこういった命式自体の五行のバランスは大切になります。

具体的には、以下の組合せの十二支同士が支合の関係にあたります。支合して性質が強まる五行もあわせて記しています。

子+丑=土が強まる
寅+亥=木が強まる
卯+戌=火が強まる
辰+酉=金が強まる
巳+申=水が強まる
午+未=火が強まる

■三合(さんごう)について

支合が二つの十二支が結び付くことを示すのに対し、三合は三つの十二支が結びつくことを指します。三合も支合と同じく、三つの支が結びつくことによって五行の性質が変化します。縁の強さで言えば三合が最も強いとされています。

支合でも三合でも、最も重視されるのは日柱の地支です。自分の日柱の地支と相手の地支のいずれかが三合の組合せになる場合は、強い縁があるとされています。

具体的には、以下の組合せの十二支同士が三合の関係にあたります。

亥+卯+未=木が強まる
寅+午+戌=火が強まる
巳+酉+丑=金局が強まる
申+子+辰=水が強まる