あなたが最も能力を発揮できる業界は?四柱推命で相性のいい業種を見る

あなたが最も能力を発揮できる業界は?四柱推命で相性のいい業種を見る

東洋思想においては、ありとあらゆる事象は特定の「気」を帯びているものとされ、その「気」を五種類に分類したものが「五行」と呼ばれます。

この五行によって、自分自身と相性のいい業種を見る方法があります。

五行を用いて自分にとって相性のいい業種を見る方法には、具体的には、「自分にとって正官にあたる干の五行を見る」方法と、「命式全体の五行のバランスを見る方法」とがあります。
命式は、木・火・土・金・水の五つの「気」からなりますが、命式においてどの気がどのような働きをしており、また命式にどのような影響を及ぼしているかという点を、四柱推命では非常に重要視しています。(ホロスコープにない四柱推命最大の特徴は、「命式全体のバランスを最重要する」ことだと言えます。)
仕事運に関して言えば、自分自身の人生全体を司る「気」や、社会生活を司る「気」が何にあたるかを見て、その「気」がどのような分野と相性がいいのかを見ることによって、その人自身にとって相性のいい業界や仕事を見るわけです。

具体的には、命式を出したとき、自分自身の命式の中で下記の「⑤」(日干)から「自分にとっての正官がどの五行にあたるか」を導き出して適職を見る方法と、①~⑧まですべての干支を見ることによって、「命式全体の五行のバランスを見る方法」とがあります。

あなたが最も能力を発揮できる業界は?四柱推命で相性のいい業種を見る

今回は、「自分にとっての正官がどの五行にあたるか」を見る方法についてお話ししましょう。

■自分にとっての正官の五行から職業・適職を見る方法

「正官」は四柱推命でも最高の職業運を示す星です。
正官の星周りの時期は、人生の中でも特に評価されやすく、充実した仕事ができる時期になります。
時期だけでなく、東洋思想においては、世の中のありとあらゆるものが特定の「気」を帯びていますので、自分にとって「正官」の事象が何にあたるのかを知っておくと、職業運がアップします。
このため、自分にとっての正官星がどの五行に属するのかを見ることによって、その人が評価されやすい分野を知ることができると言うわけです。
それでは具体的に、自分にとっての正官星がどの五行にあたるのかを見ていくこととしましょう。

<ステップ1 まずは日干の五行を調べる>

「干」には、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類があります。
このうち、
甲(きのえ)・乙(きのと)は木、
丙(ひのえ)・丁(ひのと)は火、
戊(つちのえ)・己(つちのと)は土、
庚(かのえ)・辛(かのと)は金、
壬(みずのえ)・癸(みずのと)は水
の五行に分類されます。

下記のサイトで自分自身の命式を出した時に、自分自身の日干の五行がどの五行にあたるのかを見てみましょう。

■暦と占いの部屋

必要事項を入力して命式を算出し、日干(次の画像の「⑤」にあたる部分)が甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸のうちどの干になるかを見ます。この日干によって、自分にとっての「正官」がどの五行になるかを導き出すことができるのです。

<ステップ1 まずは日干の五行を調べる>

<ステップ2 日干から正官の五行を見極める>

日干が分かれば、正官の五行を知ることができます。
正官の五行に対応する仕事が何にあたるかは、四柱推命というよりは風水的な考え方になりますが、基本的には「その五行に関係する仕事」と考えれば大丈夫です。
気になる会社があるようでしたら、例えば事務職や営業と言った「職種」ではなく、その会社が取り扱っている商品は何なのか、何に関係する仕事であるのかといった、「業種」を見ていくことが、正官の五行から相性のいい仕事や会社を見ていくコツと言えます。

1.日干が「甲」または「乙」の場合
この場合、正官は「金」の気に属します。
書いて字のごとく「金」に関する分野に向いています。
この場合の「金」は、銀行や証券会社など、金銭に関することでもありますし、「金属」に関することでもあります。
金融分野、税金関係、会計分野、ジュエリー関係、金属加工を伴う製造業、鉄鋼産業、自動車産業などでの活躍が考えられます。

2.日干が「丙」または「丁」の場合
正官は「水」の気に属します。
「水商売」という言い方がありますが、人の気分によって売り上げが左右されるような商売全般、また水を取り扱う仕事での活躍が考えられます。
接客業、飲食業、流行を取り扱う商売全般、芸能界、水産業、水道関係、温泉旅館など。

3.日干が「戊」または「己」の場合
正官は「木」の気に属します。
植物に関する仕事も「木」にあたりますが、紙は「木」から作られるので、紙を扱うことが主な仕事もこれにあたります。
林業、フラワーショップ店員、行政機関などの事務職、製紙業者、印刷業者、新聞屋、繊維関係、書店、郵便屋など。

4.日干が「庚」または「辛」の場合
正官は「火」の気に属します。
火を扱う仕事や、美容・マスコミ関係など華やかな仕事での活躍が考えられます。
化学・エネルギー関連業、消防士、芸術分野、マスコミ・芸能関係、美容・ファッション関係など。

5.日干が「壬」または「癸」の場合
正官は「土」の気に属します。
農業など土に関連する仕事はもちろん、動かない土は何かを「安定」させるための仕事での活躍が考えられます。
農林業、土木関係、国土開発関係、産廃業者、不動産関係、僧侶、官公庁の職員、公衆衛生関係、保険業者、介護士、カウンセラー、福祉関係など。