マンデン占星術でコロナ後の日本を占う1

マンデン占星術でコロナ後の日本を占う1

前回は、マンデン占星術によって今年の日本の運勢を占っていきました。
特に、コロナウィルスの流行についてはずいぶんはっきりと出ているなあという感じでした。

マンデン占星術は、人間で言えば出生図にあたる「始原図」と、春分の日のチャートである「春分図」を主に用いて占いますが、今年の始原図と春分図の二重円の中で、特に注目度が高いのは始原図の金星(9ハウス)、始原図の天王星(4ハウス)、始原図の木星(8ハウス)、始原図の水星(8ハウス)、始原図の土星(6ハウス)、春分図の土星(12ハウス)、春分図の水星(1ハウス)、春分図の天王星(2ハウス)になります。

今回は、こちらの内容について詳しくお話ししていきましょう。

<始原図の9ハウス金星について>

マンデン占星術において、9ハウスは「外国、宗教、哲学、法律、高等教育、出版、研究」などを示します。日本の始原図の9ハウスには金星が入っています。
金星は「経済、芸術、娯楽、ファッション」などを示す星です。その星が高等教育や哲学、宗教のハウスに入っていますので、高いレベルの知識や教養、天皇制をはじめとした独特の文化や伝統が、日本にお金をもたらし、経済を回し、娯楽をもたらしていることになります。クールジャパンなどはこの影響とも言えますね。

その9ハウスの金星が、今年の春分図においては1ハウスの月とハードアスペクトを形成しています。1ハウスは国家、国家のイメージ、民衆のハウスであり、月は世論を示します。1ハウスの月は国民の意識そのものと言ってもいいでしょう。
この1ハウスの月が9ハウスの金星とハードアスペクトを形成していますから、「外国」「法律」「研究」に対して厳しい目が向けられ、また経済が停滞することになります。金星は娯楽と豊かさの星。豊かさや娯楽に対して、楽しめないような意識が国民の中に蔓延してしまいます。

もっとも、この金星は月とのハードアスペクトとともに、12ハウスの火星、木星、土星、冥王星とソフトアスペクトを取っています。これは結構ものすごいことです。これについてはまた後でご説明しましょう。

<始原図の4ハウス天王星について>

4ハウスは「国土、農業、地殻、気象、災害、治安」、天王星は「変化、革新、テクノロジー、天災」などを表します。
4ハウスに天王星が入室していることで、日本は生まれながらにして災害大国であることが運命づけられてしまっているわけですが、今年の春分図との関係性を見てみると、先ほども挙げた1ハウスの月とソフトアスペクトを、同じく1ハウスの海王星とハードアスペクトを取っています。

海王星は「流行、目に見えないもの、不透明、薬品、アルコール」などを表します。1ハウスは国のイメージや国民を表すと先ほど説明しましたが、月と海王星の関係性は、国民の意識が突然巻き起こった災害によって目に見えないものやアルコール、薬品などに向かい、混乱するさまが見て取れます。

月はナイーブで海王星はイメージが膨らみすぎてしまう星なので、心配し過ぎて混乱するようなイメージです。ただ、月と海王星はソフトアスペクトですし、月自体は足が速いので、混乱は長引くものの精神を疲弊させるくらい悲観的になりすぎている状況は次第に落ち着いて来るでしょう。

<始原図の8ハウス木星について>

マンデン占星術において8ハウスは、出生率と死亡率、相続、貿易等に絡む国家的な金銭・経済関係、株価、国債などの意味があります。木星は宗教、権威、哲学、法律、困難の緩和といった意味があります。
8ハウス木星は、日本という国を表す上では、「宗教的な伝統の相続」と「国債の増大」を宿命づけていますが、そもそもこの木星は始原図の6ハウス土星とハードアスペクトを取っています。
6ハウスは労働環境、軍隊、医療、衛生、食料問題など、土星は義務、規律、制限、困難、高齢者を示します。柔軟性のない労働環境と高齢者による国家負担が、出生率と死亡率に重くのしかかり、国債の増大にもつながっているという構図です。

この8ハウス木星に、更に春分図で12ハウスの土星と2ハウスの天王星がハードアスペクトを取っています。12ハウスはテロ、動乱、亡命、密約、病院・隔離施設などのハウスです。
さらにこの12ハウスの土星は、労働環境や医療・衛星を示す6ハウスの土星ともハードアスペクトになっています。2ハウスは国家の財政状態、金融政策、税制を示します。天王星は変化、革命、革新、テクノロジー、天災などを示します。

これらをまとめると、2020年は日本にとって、ただでさえ膨れ上がった国家の借金に追い打ちをかけるような天災が起こる年だと言えます。それも病院や医療・衛星に関する分野、労働環境に影響を及ぼすものです。
結果として伝染病という、単なる天災にとどまらず労働環境に変革と言ってもいいほどの変化をもたらすものであったのもまた天王星の影響でしょう。

次回は、このことによる国民意識の変化などについてお話ししていきましょう。これによるテレワークなどの普及は、いい面ももたらすものですよ。