これからの時代は今「不運な人」が幸福に近づく!?

これからの時代は今「不運な人」が幸福に近づく!?

前回は、生まれたときから凶星(マレフィック天体)と呼ばれる天体とのハードアスペクトを抱えている方の生き方についてお話をしました。

元々は生まれながらに太陽と土星のハードアスペクトを抱えている人が更にトランジット(現在の天体の配置)で他のマレフィック天体とのハードアスペクトに出くわした場合にどのような影響が出るかというお話をしていたわけですが、この時期はこんなに辛いんですよ!だから覚悟して耐え忍びましょうね!だけでは幸福な人生というものは掴みとれません。

どんな人でも辛い時期は辛いものですし、辛さの中で少しでも辛さを緩和するために行動したいものだと思います。実際、この記事を検索して見ておられる方は、何らかの救済を求めて、何かできることはないだろうかと思ってみておられる方だっているはずです。(私自身、自分で占いの道に入る前はそうやって必死な気持ちで検索をしていました)

ですから、辛い人生や時期そのものについての考え方も含めて、今回はお話ししていこうと思います。

<凶星=マレフィック天体との付き合い方について>

そもそも、マレフィック天体とは、個人の理性で天体の影響をコントロールできない荒っぽさや強大な力のある天体だからこそ、マレフィック天体として位置づけられている星です。

マレフィック天体には火星、土星、天王星、海王星、冥王星がありますが、それぞれの天体は関わった天体やハウスについて、以下のような影響をもたらす星です。

火星は情熱ややる気、行動力、エネルギッシュさ。
土星は忍耐や我慢、堅実さ、慎重さ。
天王星は独創性やオリジナリティ、変化、転換、改革。
海王星はイマジネーションや想像力、感受性。
冥王星は集中力、とことん突き詰めること、極端さ、膨大なエネルギー。

これらの星たちは、土星を除いては、例えば公務員のような「与えられた仕事を確実に自分のやり方を加えずに」進めていくうえではストレスのかかる性質の星たちばかりです。
逆にこれらの星との太陽、月といった自分自身を示す星(ライツ天体)とのアスペクトは、ソフトアスペクトにせよハードアスペクトにせよ、個人事業主や自分で起業をするような人であれば必ず持っていたいアスペクトになります。

生まれたときからぬくぬくと温室育ちで生きている人は、確かに幸せな人生ではありますが、その人たちが突然温室から外に追い出されたとして、強く生きていけるとは限らないわけです。
こういう人は、例えばトランジットでマレフィック天体とライツ天体や、ライツ天体に良い影響を与えているベネフィック天体がハードアスペクトを取った時に、この世の終わりのような思いをすることになります。
言ってみればストレス耐性が低いのですね。

生まれたときからマレフィック天体とのハードアスペクトを抱えている人は、逆に言えば生まれたときからマレフィック天体と付き合ってきた人です。扱いにくい天体との付き合い方を熟知しています。それはそれで一つの大きな強みなわけです。

私の知人にも、生まれつき土星とのハードアスペクトを持っている人がいますが、私の目から見てもあまり運に恵まれた人ではありません。性格はむしろ人一倍いい人なのに、上司運がなく、上役から目を付けられやすいという不運な人です。
しかし、この人はストレス耐性が異様に高く、普通の人であれば音を上げてしまうような環境であっても困難をクリアすることができる人でもあります。
「元々そんな状況にはならない方が一番だ」という考え方もあるかもしれませんが、この人は先ほど挙げたような「ぬくぬくと温室育ち」な環境が逆に耐えられません。

ぬるま湯のような環境で働いていると、逆に何か有事が起こった際に対応能力がなくなりそうで怖くなるらしく、あえて厳しい環境下に自分を置きたがるようなところがあります。
こういう人の生き方そのものが、今後の日本においては重要な能力の一つになってくるのは間違いありませんから、マレフィック天体と言っても、その凶意を過度に警戒する必要性は本当はないのです。
むしろ、マレフィック天体のプレッシャーは、その人に困難な状況下で生き抜くための強さを与えてくれようとしてくれているものだと考えた方が適切です。

現在の日本は毎年のように災害が起こっていて、いつどのような理由で職をなくすことになるか想像もつかないような状態です。
新型コロナウィルスによる経済的打撃の関係で経営難におちいった会社や倒産の危機のある会社も多いはずですし、皆さんもそういった情勢不安は感じていることでしょう。
オリンピックの後には大不況が来るとも言われていて、社会不安は尽きません。

しかし、逆にこういう状況に強いのが、マレフィック天体とのハードアスペクトを持っている人であるともいえます。
生まれたときから困難にさらされていることに対して悲観的にならず、コツコツと真摯に状況に向き合っていれば、自然と困難にも適切に対応できる頼れる人物になるでしょう。