「不運」を「強み」に変えるためのホロスコープ

「不運」を「強み」に変えるためのホロスコープ

前回までは、太陽と土星がハードアスペクトを取っているところに、更に土星がハードアスペクトを取った場合にどうなるかというお話をしていきました。

自分自身を示す太陽に、忍耐や重圧を示す土星が生まれながらにハードアスペクトを取っている人は、基本的に苦労人です。
生まれたときから苦労や忍耐というものが隣人のようにそばに付きまとっている状態の人だからです。

ホロスコープには「ネイタル」と「トランジット」という考え方があります。
「ネイタル」は生まれたときの星の配置を示します。その人が生まれながらに持っている運勢と言えばいいでしょうか。
「トランジット」は、今現在の星の配置を示します。今現在の運勢ですね。

四柱推命もそうなのですが、ホロスコープや四柱推命は、生まれたときの運勢と現在の人生を総合してその人というものを見ていきます。
「生まれたときのホロスコープ」であるネイタルは、その人の人格そのものです。例えば自分自身を示す太陽が土星などの重い星からプレッシャーを受けていれば、その人は物心ついたころから忍耐や苦労と隣り合わせの運命をたどることになります。

SNSなどでは「毒親の呪縛」という表現でが語られたりしますが、人格形成期に受けた重圧は、生涯その人の行動を縛り付けることになります。三つ子の魂100まで、とも言いますね。
ですから、生まれたときのホロスコープである「ネイタル」は、運勢を見るうえでもとても重要なのです。
ネイタル次第で、同じ星がトランジットでアスペクトを取った時でも、辛さがまったく違う形で出たりします。