最高の転職ができる時期を教えてくれる星とは?3

最高の転職ができる時期を教えてくれる星とは?3

前回の「最高の転職ができる時期を教えてくれる星とは?2」では、ホロスコープで見ていくと転職時期に天王星が関わっていること、具体的に転職に向いている時期はどのような時期であるかについてご説明しました。

今回は、引き続き、どのような時期が転職活動に向いているのかについて見ていきましょう。

さて、転職活動と一口に言っても、それぞれ段階があります。まずは転職市場の情報収集、企業研究、応募から選考…どの段階であるかによって、良い具合に作用する天体も変わってきます。

ただ、あらゆる段階で役立ってくれるのが水星と木星です。天王星は天職に至る変化の運気そのものを司る惑星ですが、水星は労働を示す第6ハウスに最も関わりの深い惑星であり、分析能力、言語能力、コミュニケーション能力を司る惑星です。これらのすべての能力が転職活動に必要になってくるのは言うまでもありません。

また、木星も惑星中最大の幸運星ですので、良い角度で他の惑星と関わった時には助けになってくれる惑星です。

■転職時期に最適な星の位置とは?

特に、社会的到達点を意味するMCが水星と0度や60度、120度を形成する時期は、目標達成に向けた分析能力、アピール力に優れた時期ですので志望先を絞り込んだり自己アピールをしたりするのに良い時期です。
また、木星は拡大を示す惑星なので、「始まり」を示すASCと一致する時が行動開始の時期、心理面を示す月と0度や120度を形成する時期は行動を進めるのに良い時期とされています。

ただ、これは言ってみれば「エンジンがかかりやすい時期」というだけですので、この時期に行動を起こしたからと言って転職がうまくいくと言うわけではないので注意が必要です。

しかし、これ以外にも木星は単純に吉星なので、特に自分自身を示す太陽や月が同じハウスや星座にあるなど近い位置にあるときや60度、120度などソフトアスペクトを形成する時は、比較的良いことが起こりやすい時期になります。

太陽は社会的な顔なので、特に木星が良い絡み方をする時は職業運には大吉です。キャリアアップが図れる人生の拡大期になります。

逆に、月は私生活を示すので、プライベートが拡大すると言う意味で、月と木星の好配置も生活形態を変えるには良い配置です。引っ越しを伴うような転職には特に良いでしょう。

ただ、木星がうまく働いてくれている時期は気も大きくなる時期で、現状に満足してしまったり、問題があっても「まあなんとかなるだろう」と甘い考えに至ってしまうことが多々あります。

このため、木星が太陽や月と良好なアスペクトを取っているときは、そもそも転職しようと言う気になれないかもしれません。現状に不満が無いと転職なんてそうそうしようとは思わない訳で、幸運期には不満を感じにくいのですね。

逆に、太陽と土星のような凶星と言われる星が絡んだり、ハードアスペクトを取ったり、運気的には苦しい時期の方が、状況を変えたくて行動を起こしたくなるものです。(あまりにも土星や冥王星のような重い星の圧が強いと鬱傾向になってしまって動きが取れなくなってしまうこともありますが…)

以前の記事で言った、天王星が転職向きの星だと言うのも、天王星は一般的に凶星と言われる星で現状に不満を持ちやすい星だからということがあります。

しかしこの星は、凶星と言われる星の中でも特に改革に向いている、変化に強い星です。基本的に今の環境を変えるというのは人間にとってストレスですが、天王星は変えることよりも変えないことにストレスを感じる星ですから、現状を変えることには非常に向いている星と言えます。

ちなみに独立したい場合は、第10ハウスに入った天体、または第10ハウスのカスプがある星座の支配星や土星とベネフィック天体(太陽・月・水星・金星・木星)が0度、60度、120度を形成する時期が向いているようです。

なお、逆に転職に向かない時というのは、出生図の火星・土星・天王星・海王星・冥王星にトランジットのこれらの惑星が1度以内の誤差で0度、90度、180度の角度を取るときです。
この瞬間に来た転職のチャンスはあなたの人生に良くない影響を及ぼす可能性が高いでしょう。(言ってみれば一番運気が悪い時期ですので、そういう時期に来る良いお話はあまり良い方向に進みません。)ただ、火星だけは足が速いので効果が限定的です。

前の記事で触れたAさんも、転職時期は出生の冥王星にトランジットの天王星がオポジション(180度)でしたが、これもアスペクトが強すぎる時期は逆にじっとしている方が良い状態でした。
Aさんは元々仕事については木星の加護があるので致命的なことにはなりにくいのですが、人によってはこのような時期にポンと入ってきたいい話が思わぬ落とし穴になったりもします。

宿命の冥王星に、変革の天王星が180度というのは、最高にストレスがかかる角度ですが、この組み合わせは宿命的な変革が起きることを示します。そして、それは傷みを伴うものになります。タロットで言えば「塔」のカードですね。次に進むためには必要な破壊です。