自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体3

自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体3

前回の「自分の目指すべき道や適職が分かる!カルミネート天体2」では、人生の到達地点を表すカルミネート天体が月だった場合のその人の生き方と適職について見ていきました。

どんな人生であれ、ほとんどの人は大きな選択の必要に迫られることがあります。結婚すべきか仕事をどうするか、転職するか進路はどうするか…そういった人生に迷った時には、様々な不安が押し寄せ、何が大切かが見えにくくなってしまいます。

カルミネート天体は、そんなとき、自分にとって何が一番向いているのかを教えてくれる天体です。

ただし、これには一つ忘れてはいけない部分があります。それは、「自分に向いていること、目指すべきこととその人がやりたいと思うことは違う場合がある」ということです。

仕事で言えば適職と天職の違いですね。ほとんどの人は得意分野は好きな傾向にありますから、この二つは同じ場合が多いのですが、人によってはそうではないことがあります。ものすごく絵のうまい人が、画家をやりたいかというとそうではないこともあるわけです。

MCは、その人にとって成熟した大人の顔であり、その人の社会的な側面です。人によってはカルミネート天体の示す方向性に進むことは、仮面をかぶって社会生活を送ることに繋がることもあるかもしれません。

カルミネート天体は「あなたはこういう仕事をやったら成功しやすい生まれですよ」ということを教えてくれますし、それがたとえ本当にやりたいこととは違っていても、その仮面はその人にとっては自然にかぶれる仮面であり、ごく当たり前に社会の中で振る舞える姿ですから、本当にやりたいこととは異なっていても苦痛ではないはずです。

何より、カルミネートが示す分野は、その人の人生にとって切っても切れない部分であり、積極的に伸ばしていった方が良い部分です。人生に迷った時に、これが分かると言うのはとてもありがたいですことですね。

しかし、前回触れたように、MCに近い天体であっても、他の天体による妨害が入っている場合は、その天体をうまく扱うことができないことが多いので、その場合は最も近い天体はそこそこに考えつつ、2番目3番目にMCに近い天体をカルミネートとして生かしていくことを考えるとうまくいきやすい傾向にあります。

例えば私自身のホロスコープチャートを見ると、MCに最も近い天体は月です。
月は女性性を示す天体ですので、女性らしい気配りによって社会的成功をおさめるはずの生まれです。本来であれば。
しかしこの月、あろうことか冥王星とハードアスペクトを取っています。

冥王星は極端な星です。この星が月とハードアスペクトを取ると、感情の浮き沈みが激しく、普段は穏やかなのに突然怒り出したり突然泣き出したり、極端な感情をむき出しにする傾向があります。
こんな人、職場にいたら困りますよね。

その天体を使っていく、ということは、その天体を刺激することに繋がります。ですから私の場合月を利用することはそこそこにして、2番目3番目の天体をカルミネート天体として重視することにしています。

カルミネートは一つだけ、というわけではありませんから、9ハウス10ハウスに入っている天体がたくさんある人、その2ハウスに入っていなくても自分のホロスコープの高い位置にある星がたくさんある人は、積極的にそれらの星を活用して、総合的に自身の能力を伸ばしていくようにすると良いでしょう。

それでも、本当に迷った時には、他の星の干渉によって傷ついていないカルミネート天体を一つ選んで、人生の指針にしてくださいね。

さて、今回は水星がカルミネートの場合の人生と適職について見ていきましょう。