運命の波を乗りこなす!四柱推命における運のいい時期、悪い時期の過ごし方

運命の波を乗りこなす!四柱推命における運のいい時期、悪い時期の過ごし方

前回の「あなたの本質を占う!四柱推命の十干で見る基本的な性格傾向3」では、十干ごとの性格特性として、戊までの性格について見ていきました。
ここで挙げる十干の性格は、あくまでも基本特性です。

日柱の十干が自分の本質、普段意識しない部分においても自分を支配している本質的な素の部分の性格を表していることになりますが、四柱推命ではなく算命学と呼ばれる四柱推命と同じ命式を用いる占いにおいては、運の陽転、運の陰転、という言葉を用いて、その人の運勢が良い方向にある状態なのか悪い方向にある状態なのかを占います。

どの干も良い面と悪い面を持っており、別の柱との関係性次第では、命式が悪い形になってしまい本来出るべき性格が影を潜めてしまったりすることがあります。

特に、命式に、丙午、丁巳、戊午、己巳、壬子、癸亥、甲寅、乙卯、庚申、辛酉のような強い星を(特に日干に)持っているのに、陰転して活かせていない場合、顕著に悪い面が出てくることになります。運気の沈み方も極端です。元々こういった強い星を持っている人は性格がはっきりしているので良い悪いもダイレクトに出やすいんですね。

逆に、こういった強い星を持っている人はいい状態にあれば強い星を活かして破竹の勢いで活躍できる可能性を持っています。
算命学では、四柱推命であればその人の命式と流運のみではっきりとその人が持っている強い星の凶意、吉意を決めてしまうところを、算命学では強い星を持っていても本人の努力次第でよくも悪くもなるという考え方を取っています。
ある意味では四柱推命よりは優しい占いかもしれませんね。
四柱推命はいい命式はいい命式、悪い命式は悪い命式と一刀両断、容赦がないですからね~。

■運のいい時期、悪い時期の過ごし方について

それでも、時期的な良い悪いは四柱推命でも占えます。むしろこの時期がいいか悪いかということを判断するのは西洋占星術よりも得意です。

自分が持つ吉星を生かせる時期には、どんどん活動的になり、自分がやりたいことを実践することで更に運が開けますが、悪い時期には、社会的に努力してもうまく行かない時期になりますので、自分のために影で勉強するとか、力を貯めるなど、将来に向けての見えない努力をするしかない時期ということになります。

運のいい人や運のいい時期というのは、努力しただけ正当に認められる努力ができる場を得られるということです。ですから運の良いときは、積極的に外に向けて努力を行っていった方が良いということになりますね。

逆に運の悪いときは、外に向けた努力をすればするほど空回りする、精神的、体調的、自分が置かれた状況的にそれが許されない時期になります。
タロットで言えば、「自分の立場」を表すカードの部分に、ワンドの10、重圧とかしんどさとかを表すカードがはっきりと出ているような、そんな時期になります。

ですからこういった時期は、下手に動いたり自分をアピールしたりせず、これ以上運気を悪化させないように、地道で実直な努力が必要になります。
人間関係を自分が心安らげるものに整え、意地悪な人から距離を置くための努力、健康に普段以上に気を付ける努力などが必要になります。というより、状況的にそちらの方にリソースを割かざるを得ない状況になってしまう、悪い時期というのはそういう時期なのです。

個人的な話をしますと、私にとって悪い時期は傷官の時期です。正官が強い命式なので、傷官の悪さが出やすいんですね。
そして、上司にとって比肩にあたる時期が私にとっての傷官の時期にあたります。私の上司は根のしっかりした日干の人なので、比肩の時期は自己主張が強くなりすぎて周囲に対してきつくなります。威圧的になるというか。
今日は上司の言うことがきついなーと思うと、ほとんどの場合が上司にとっての比肩の時期、つまり私にとっての傷官の時期なので、この時期は私にとって確実に上司と折り合いが悪くなる時期です。
今はせいぜい日単位、月単位でしか巡ってこないその時期ですが、そのうち年単位、十年単位で回ってくることになります。それを考えると今から既に憂鬱だったりします笑

更に傷官の時期は怪我の意味もあるので、仕事に支障をきたすような大怪我や病気をすることも考えられます。
ですから、こういった悪い時期に向けての備えや心がまえを、良い時期に整えておくことが重要なのですね。

とはいっても、良い時期というのは基本的に何でも自分の思った通りになる甘やかされている時期なので、なかなか良い時期に自己鍛練というのができないんですよね~。
何でも思い通りになる時期にストイックに努力し続けるというのは結構大変なことですから。

特に、上記で挙げた強い星を持つ方は、自己のコントロールがしにくい性格なので、心にとめておくと良いでしょう。
もちろん四柱推命の命式では、隣り合う干や支の作用で、命式自体が変化しますので、上記の星を持っていることが必ずしも条件に当てはまるとは限りませんが、上記で挙げた星を持つ方は、自己のコントロールがきかなくなる可能性が高いということになります。中でも、丙と壬は、十干の中でも1、2を争う強い星になります。

次回は、そんな丙と壬の性格について、もう少し踏み込んで説明をしていきましょう。