四柱推命の十干で見る基本的な性格傾向!あなたの本質を占う1

四柱推命の十干で見る基本的な性格傾向!あなたの本質を占う1

四柱推命とは、書いて字のごとく、四つの柱から命運を推察する占い方法です。
四つの柱は、その人自身を示す日柱を基点として、右側が月柱と年柱、左側が時柱になっており、月柱がその人の社会生活を、年柱がその人の祖先や家柄を、時柱がその人の晩年や子供のことを示しています。
このうち、基点となる日柱は比重がとても重く、その人の性格の根幹となるものとなっています。
四柱推命の命の見方は、初心者向けのものとして絵画を見るように見る見方があり、例えば岩山に咲く花と田畑に咲く花は全くイメージが異なるように、日柱の示す性格も他の柱との関係性でかなり違ったものにはなりますが、それでも日柱からある程度のその人の性格傾向は知ることができます。
今回は、日柱の干支から、大まかな性格を見る方法についてご説明しましょう。

そもそも、四柱推命の命式は、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の十干と、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二支の組み合わせである、六十干支によって成り立ちます。日柱、月柱、年柱、時柱にそれぞれ生年月日時の六十干支が割り振られ、それによってその人の命式が形作られるのです。

四柱推命においては、すべてのものは「陰」と「陽」の2つの要素に分類されるとされる、「陰陽説(いんようせつ)」と、すべてのものは「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つの要素のいずれかに分類されるとされる「五行説(ごぎょうせつ)」が採用されています。木、火、土、金、水、のそれぞれが「陰」と「陽」に分かれて、十種類に分類されたものが十干です。日本では陽の気を「兄(え)」、陰の気を「弟(と)」の兄弟に見たて、「兄弟(えと)」と呼ぶようになり、これが「干支」と書いて「えと」と読む由来になっています。

ここで、少し陰と陽の分類についてお話ししましょう。これもまた、六十干支による性格分類を見るには大切なことです。

■「陰の性格」は悪くない?四柱推命の陰陽の考え方

みなさんは、なんとなく陰の性格と言うと、暗い、じめっとしている、後ろ向き、積極性がない、などのイメージを持ちませんか?
このため、陰の気を持つ干支を持つ人は、マイナスイメージを持たれがちなところがあります。
しかし、本来的に干支そのものに良い悪いはありません。四柱推命では、中庸、つまりはバランスが取れていることを何よりも重視します。つまり、陰に寄りすぎていることと同じく、陽に寄りすぎていることもよくないこととされます。
我々日本人は、陰というと良くないもののように思う部分が比較的強い民族です。水に恵まれ、湿気が多くて山地が多い日本では、日照不足は作物が育たず深刻な状況になりやすいため、陰=良くないものというようなイメージになりやすいのだと思います。
日本の最高神である天照大神が太陽の神様であることからも、日本人にとって太陽が非常に重要なものであることがうかがえます。
けれども、例えば中東など砂漠が多い国では、むしろ水こそが生きるのに欠かせない大切な存在です。日陰は過ごしやすく愛される場所でしょう。このように、環境が変われば陽と陰のイメージは全く変わってきます。
四柱推命も、まさにこの観点に立っています。岩山では草花は根を張ることができず育ちません。逆に、ぬかるんだ湿地帯では樹木は根を腐らせ倒れてしまいます。四柱推命において草花は十干のうちの乙(木の弟=きのと)、樹木は同じく十干のうちの甲(木の兄=きのと)のことですが、命式次第で乙の方がいいか甲の方がいいかは変わってきます。
ですから、陰と陽という言葉が持つ、プラスやマイナスのイメージのことは気にせずに、自分の日柱の干支が四柱の中でどのような状態にあるかにポイントを置いて、良い命式かそうでないかを判断することが大切です。

また、元々四柱推命は、古代中国の官僚、つまりは公務員を選定するための占いでしたから、宮仕えに向いた品行方正な性格が良いものとされていました。ですから四柱推命で言うところの良い命式とは基本的に、上司の受けが良くそれによって出世することができる命式を指しています。集団社会の中で極端な性格が嫌がられるのは現代日本においても変わりませんね。
しかし、現代社会においては、必ずしも組織の中で有用な人物として見られることだけが成功とは限りません。四柱推命で良くない命式とされる命式でも、フリーランスなども多くなった現代日本においては、必ずしも良くない人生を歩むことになるとは限らず、逆に自由に伸び伸びと才能を発揮する可能性も大いにあります。

これからご説明する六十干支は、あくまでも基本的な性格や気質、運気の強さについて説明するものに過ぎません。他の柱との関係性が悪ければ強い運を持つと言われる干支でも良くない影響が出てきますし、逆にぱっとしない印象の干支でも、他の柱のサポートで素晴らしい人生をアユムコトガできるでしょう。

それでは次回はいよいよ、それぞれの干の特徴について見ていきましょう。