人は愛される前に旅をする
深夜とあるカフェのカウンターにて
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女性「すべてには理由があるわ… 別れた(彼氏にフラれた)理由を知りたい…」
オーナー「時には知らない方がいい。それに理由なんて見つからないことも」
ショーケースのケーキを眺めながら
オーナー「パイやケーキと同じ。チーズケーキとアップルパイは売り切れ。
ピーチコブラーやアップルパイもほぼ売り切れ。
でも、ブルーベリー・アップルパイは手つかずで残ってしまう」
女性「なにが理由なの?」
オーナー「理由なんて何も…パイのせいじゃない。注文がないだけ」
女性「食べてみる。ちょうだい」
アイスクリームを添えたブルーベリーパイが差し出され
ひと口くちのなかに入れてみる。
女性「おいしい…♡」
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出典:マイ ブルーベリー・ナイツ ワインスタイン・カンパニー/アスミック・エース
マイ ブルーベリー・ナイツという映画のワンシーンです。
ある失恋した女性が深夜、行きつけのカフェのオーナーの男性に失恋
したことを打ちあけます。
彼の素朴で優しい人柄に日を追うごとに癒されながらも、
別れた彼を忘れられずに引きずってしまう彼女は
旅に出る決心をするのです。