人と比べてしまう人の特徴とは?人と比較するのを直したいと思ったときの対処法

人と比べてしまう人の特徴とは?人と比較するのを直したいと思ったときの対処法

人と比べてしまうことってありませんか?どうしても自分がだめな人間に思えたり、人より劣ってるように感じたりするのは、人と自分を比較するせいかもしれません。人と比べてしまう性格の人は、既に比較するのが癖になっていることも。今回は人と比べてしまう人の特徴や原因などを紹介しつつ、人と比較するのを直したいと思ったときの対処法もまとめてみました。

人と比べてしまう…

人と比べてしまう…

テストの成績が隣の席の子より悪かった、こんなに頑張っているのに人より仕事ができない、周りは上手くできているのにどうして自分はできないんだろう…。そんなふうに、人と比べてしまうことってありますよね。人と比べてしまう性格の人は、普通に生活していても辛い思いをしたり、自分がだめな人間だと思ったりしがちです。

世の中には「人は人、自分は自分」と言って励ましてくる人もいますが、人と比べてしまう性格の人はこの言葉を聞いてもすぐに実践できないでしょう。「人は人」と思っても、自分と他人を比較して落ち込んでしまうのです。
そのため、生きづらさを感じやすく、自分に自信がない人も多いのです。

人と比べてしまうのは病気なの?

人と比べてしまうのは病気なの?

では、人と比べてしまうのは病気なのでしょうか?どちらかといえば、人と比べる行動・思考は病気というより、自分自身の癖や性格によります。たとえば「なんでも白黒ハッキリさせないと気が済まない」と考える人がいますよね。そういった人は、物事を曖昧にしておくのが苦手です。「これは良い、悪い」といった区別をつけたいのです。そのため、相手の状況や能力と比べて自分はどうなのか?と、自分自身の評価を決めていきます。

人と比べてしまうのが辛い…

人と比べてしまうのが辛い…

物事をハッキリさせたいけれど、人と比べてしまうと自分が辛いと感じることもあります。これは、人より能力が劣っている、環境が悪い、努力が認められないなど、自分の状況が他と比べて劣悪に見えるためです。人と比べてしまうことで辛く感じてしまうタイプの人間には、次のような特徴があります。

人と比べてしまうのは自分に自信がないから

自分に自信がない人は、人と自分を比較するたびに傷つきます。「私よりあの人の方がすごい」「自分なんか彼らの足元にも及ばない」と、わざわざ自分が敵わない相手を選んで比較してしまうのです。
Aさんより自分が優れていても、「いやBさんの方がもっとすごい。それにAさんにはこんなにいいところがある」と相手のいいところを探して、自分のだめなところに注目してしまう傾向があるのが、自分に自信がない人の特徴です。周りから「あなたのここがすごい」と言われても、人と比べてしまうため、「他にもっとすごい人がいるよ…」と言い返してしまうでしょう。

負けず嫌いだから人と比べてしまう

負けず嫌いだから人と比べてしまう

自分に自信があれば、人と比べてしまうことはないのかというと、そうでもありません。負けず嫌いの人も人と比べてしまう傾向があります。
負けず嫌いの人も、自分よりすごい人に目がいきがちです。「すごい!」と褒められても、他にもっとすごい人を知っているので、自分なんてまだまだだと思ってしまいます。
誰よりも素晴らしく、完璧な自分になりたいと思っているかもしれません。ですが、世の中の全員に勝つことは無理です。誰にも負けたくないと頑張りすぎた結果、疲れてしまうこともあるでしょう。

人と比べられる環境に長くいた

人と比べられる環境に長くいた

つい、人と比べてしまうのは、長く比べられる環境にいたせいだとも考えられます。「あなたよりAさんがすごい」「Bさんのように頑張りなさい」と言われ続けることで、自分と人と比べることが癖になっているのです。そのため、「人は人、自分は自分」という考え方がしづらくなっています。人に勝ってこそ、自分はすごいと感じられるのです。
狭い環境であれば、「自分の方がすごい」と思うことができるかもしれません。ですが、広い世界に飛び出してしまえば、ハッキリと優劣を決めることが難しくなります。Aさんはすごい、でもBさんも、自分もすごいという状況は多くあるのです。
「自分だけが一番」というのは、狭い世界で決められること。大人になっていくにつれて人と比べても自分がすごいと思う機会は減り、だんだんと「辛い」と思うようになっていくのです。

人と比べてしまうのを直したい

人と比べてしまうのを直したい

人と自分を比較して疲れてくると、人と比べてしまうのを直したいと思い始めますよね。次に、人と自分を比較するのを直す方法は何があるのかみていきましょう。

目標を持つ

人と比べてしまうのは、漠然と「自分はすごいのかどうか」を決めたくなるからです。「すごい」の基準はよくわかりませんよね。何をどうすればすごいのかがわからず、自分が周りを見て「すごい」と思う人を基準にしてしまうため、人と自分を比較すると自分の方が劣っているように感じられてしまうのです。
基準は、自分の中に持ってください。人から褒められることを基準にするのではなく、自分にとって何が大事なのか?自分は何がしたいのか?その行ったことの結果で何を求めているのか?と、他人を基準にせず、自分を基準にして考えてみてくださいね。

自分自身を知る

人と比べてしまうのを直したい

人と比べてしまうのを直したいなら、自分自身を知っていきましょう。たとえば「仕事より趣味のランニングを楽しみたい」「何よりも業績を伸ばすことに喜びを感じる」「子供の成長を側で見ていたい」など、自分が普段、何を感じて、何を楽しいと思っているのか知っていきましょう。ノートに書きだしていくのもいいですね。
自分自身を知ることで、人と比較する前に「本当に自分はそのことで評価されたいのか?」と自問自答することができます。周りの人の意見に引っ張られ、自分が大切にしていることを無視していないか、チェックしてみましょう。

素直に言葉は受け取る

素直に言葉は受け取る

人から言われた言葉、自分が思った言葉、どれも素直に受け取るようにしましょう。「すごいね!」と褒められた言葉は湾曲せず、他人と比較せず「すごいんだ!」と受け取ってみてください。「あの人が羨ましい」と感じた自分の感情も素直に受け止めましょう。そして、どうして羨ましいと思ったのか、考えてみてください。羨ましいと思った理由は、自分が大切にしていることの中に含まれますか?
ここまで、目標を持ち、自分自身を知っていきました。「羨ましい」と思ったのは、そうやって知った、自分自身が大切にしていることに関係するからでしょうか?それとも、関係ないことでしょうか?
関係ないことであれば、実は羨ましくないのかもしれません。自分自身が認められたい内容は他にあるからです。他人が別のことで「すごい」と褒められていても、それは自分が目指す形とは違います。
また、人から「すごい」と言われたことは、自分自身のことを認められたということです。他にすごい人がいる…と思わず、「私ってすごいんだな」と受け止めてください。あなたはすごいのです。

まとめ

人と比べてしまうことで辛いと感じたり、生きづらくなったり、幸せを感じにくくなったりします。実は、人と比べてしまう癖をやめるだけで、自分を高められたり、幸せを感じやすくなったりするんです。まずは辛い状況から脱出するために人と比べてしまうのを直していきましょう。周り、他人ではなく、「自分は何が大切なのか」と自分自身に目を向けてみてくださいね。