冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その4

冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その4

おはようございます。志方弥公です。
冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ も4回目となりました。あっという間ですね。

何となく、うすうすとお気づきかもしれませんが……、心霊関係はまったく無関係であることを示していますよね。
前回の冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その2についても、おじいさまのことは幽霊となって夢主のところに現れたわけではないということを書いたと思います。

今回の記事は、死者からのメッセージを紹介します。それは一体どういう意味なのかは、また改めて後で説明します。

それでは、無料鑑定の時の夢をご紹介しましょう。

 

死者からのメッセージ

【夢内容】

半年前に亡くなった祖母がいます。
「何だ、まだ生きてるじゃん、おばあちゃん」
「そうね」
あたりに白いもやがかった道を一緒に歩きました。先は見えませんでしたが全体的に明るかったです

最後に「家族は九十九パーセント家族だからね」と意味不明な言葉を残し、目の前からいなくなりました。

【鑑定結果】

お告げですねえ。
最後に頼れるのは家族だ、という意味なんだと思います。

仲違いせずに、仲良く過ごして欲しいと思っているんですよ。

(※この時、夢主の個人的な事情を全く知らないで鑑定しました)

鑑定後に下さったコメントを紹介します。

 

【コメント】

夢診断ありがとうございます。
家族仲がよくなく、家庭内別居状態です。
祖母の入院をきっかけにまとまり始めましたが、死後は元通り別居状態。
なにを祖母が言いたかったのか、わかって嬉しかったです
ありがとうございます
ちょっとずつですが、わたしから家族と話をしていこうと決めました。

 

はじめ、鑑定依頼してきた時は「意味不明なメッセージを言ったのが気になった」とおっしゃっていました。
わたしはストレートに受け止め、家族内で問題があると踏み込みました。九十九パーセント家族であることを伝えてくるということは、家庭内不和を暗示しています。

たった一パーセントはどういう意味を示しているのだろう、と考える必要があるんです。

そうなると、九十九パーセントが家族であるとしたら、残りの一パーセントは他人、ということになりますよね?
おばあさまはそれを意味していたのではないかと判断したので、家庭内不和であることを見抜きました。

後はもう言わずもがなですね。夢主さんはすごく納得して前向きに家族と向き合っていこうと決心しました。わたしはその幸せへと続く道を案内出来て良かったと思っています。

 

この夢のキーとなるのは、夢主の心の動きにあります。

”どうしておばあさんの言うメッセージを夢主が重く受け止めたのか?”

です。

夢分析をする時に、何らかの原因があって、夢主を悩ませているのかを探ります。今回の夢はかなりストレートだったので分かりやすい例なのですが、本来はもっと複雑でわかりにくい夢です。

確かにおばあさんのメッセージ内容はとても意味不明でした。しかし、重要なヒントが隠されているのです。
家族という言葉は真実です。
それは、夢主の無意識から発する、夢主が最も気に掛けている事をおばあさんという具現化されたイメージ像に喋らせる事で、否応なしに意識させられるように仕向けているのです。

このままではいけない、という強い危機感を抱いたからでしょう。
それは、おばあさんの意思ではなく、夢主が危機感を抱いて、改善するためのきっかけを欲しいという気持ちからです。
霊的なメッセージではありますが、夢主が強い思いで発信したメッセージなのです。

次は、亡くなった方からの強い警告メッセージを出す夢を実際に鑑定した例を紹介します。

冥界と心理学 ~夢を通して闇を見つめよう~ その5→

 

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