小さい頃「人には優しくしなさい」「優しい人になりなさい」と言われた経験はありませんか?
そもそも、優しさって何?と疑問に思ったことはないでしょうか。「いい人」ではなく本当の「優しい人」へシフトするために、【優しさ】について迫ってみました。
■ 優しさはどういうこと?
あなたが優しいなと思える人はどんな人ですか?
優しさの定義は10人いればそれぞれ違います。困っている時に助けてくれた人が優しい人なのでしょうか?心配をしてくれたから優しいにつながっていくのでしょうか・・?
私たちが考える【優しい】の基準は、自分にとって何かをしてくれたからという定義に当てはめてしまいがちです。それって本当に優しいと呼べるものなのか・・と考えた時、果たしてそうなのかという疑問を持ったことはありませんか?
■ 優しさと勘違いしやすい行動
① プレゼントや寄付
誰かに物を上げるという行為や寄付をするということは、優しさと勘違いされる行動のひとつです。
喜んでくれたらいいなと思って誰かにプレゼントしても、相手が自分の思っているような反応をしてくれなかったとしたら・・がっかりした気分になりませんか?誰かにプレゼントをして良い気持ちになるのは自分自身の方なのです。
② 親切と共感
親切にしたり共感したりするということはとても大切なことです。誰かに親切にしている人をみると「優しい人だな」と思ったりします。
見返りを求めて親切にしているわけではないという方もいますが、中には親切にしている自分や人に共感出来る自分が好きという気持ちを持ってしまう場合もあります。その親切や共感は「優しさ」ではなく、自己満足なのです。
■ 本当に優しい人の特徴
① 相手のためを考えて行動が出来る
誰にでも人に認めてほしいという気持ちがあります。苦言を言うよりも良いことを言っているほうが誰でも楽なのです。でも、時には苦言を言わなければいけない場面に遭遇することがあります。その苦言が相手の成長につながるという場合、優しさを持ち合わせている人は嫌われることを気にせずにキチンと相手のためを思って行動が出来るのです。
② 厳しいことをサラリと言える
厳しいことをサラリと言えるさわやかさを持ち合わせている人。
③ 人によって態度を変えない
人によって態度を変えたりせず、誰にでも公平に接することが出来る人。
④ 気づかれないように気を使う
大ぴらげに優しさを振りまくことは誰にでも出来ます。でも、対象者へ気づかれることなく優しさからの気遣いをすることは誰にでも出来ることではありません。優しさを持ち合わせている人は、気づかれないように気遣いをすることの達人なのです。
⑤ 見守ることが出来る
そばにいて励ましたり勇気づけることだけではなく、時には遠くから見守ることも大切だということを知っている人。
■ いい人から優しい人へ。シフトするため大切なこと
① 他人軸ではなく、自分軸で行動する
いい人が行動する軸は自分ではなく他人主体。他人のことを考えて行動するのは悪いことではありませんが、自分がどうしたいのかという気持ちを見る癖をつけましょう。
② 自分自身を大切にする
自分を大切に出来ない人が本当に他人のために行動出来ることはありません。いつでも自分を大切に思う気持ちを忘れないようにしましょう。
③ 時には嫌われる勇気を持つ
嫌われることを覚悟する勇気を持ちましょう。年齢を重ねるごとに苦言を言ってくれる人は減っていきます。耳が痛い言葉は人を大きく成長させる効果もあるのです。その人のためになると思ったら苦言も厭わず言う。損得勘定で動くのではなく、相手のことを考えて行動出来るようにしましょう。
■ おわりに
【優しさ】のとらえ方は十人十色です。
その人に対して今出来ることを考えて行動したり、その人が望むことをサラっと言ってあげたりとシンプルなことが優しさが本質なのかもしれません。