仕事やプライベートなど、ずっと胸のつかえが取れないような気がかりなことがあり、ネガティブな思考で頭がいっぱいになってしまったとき。多くの人は普段当たり前にできていることができなくなってしまったり、普段ならば笑顔いっぱいな楽しいことであっても憂鬱な気分が抜けなかったり。
そのようなとき、「言われてみれば当たり前。けれどあまりできていないかもしれない」というようなベタな方法が、解決のヒントになることがあるのです。
そこで今回は、ネガティブな考え方や気持ちを変える「ベタな方法」についてシェアします。
1:まずは頭の中をクリアにする
私たちはネガティブな出来事に遭遇したあと、そのことについて一度考え始めてしまうとそのことで頭がいっぱいになり、時には深刻に捉えすぎてしまうこともあります。
ですから、「あれ、少しでもネガティブな方向に引っ張られている」と気がついたら、意識してその考えを一旦やめてみましょう。私たち人間の思考は一時的なものなのあり、たとえネガティブな考えであったとしても、無視し続けていれば自然と頭からなくなっていきます。
まずは意識して呼吸を整えたり、リラックスできるような音楽を聴いたりして冷静に、フラットな視点で物事に向き合えるようになるまで少し時間をおきましょう。
2:「いま、ここ」に全神経を集中させる
ここ最近、何かと注目を集めている「マインドフルネス」。これは、いま現在の自分自身の置かれている状況や気持ちに心を集中させ、あるがままのリアル(現実)を受け入れる方法のことを言います。この「マインドフルネス」は、ネガティブな思考を断ち切り、毎日をよりハッピーに、そしてよりニュートラルな気持ちで過ごせるようになっていきます。
マインドフルネスは、いつでもどこでも簡単に実践することができます。カフェでお茶をしている時であれば、コーヒーの香りに集中したり、持っているマグカップの形やその感触に集中したり。マインドフルネスを実践すれば、いつも以上にコーヒーの深い香りや味わいをいつも以上にじっくりと楽しむことができるようになります。すると、「いま現在、この場で起きていること」だけに意識が向くため、ネガティブな思考は自然となくなっていきます。まずは、あなたがいましていることに、全神経を集中させましょう。
3:あれこれ不必要な仮説を立てない
「これは絶対にこうなるだろう」「きっと、こうなっていくんじゃないか」などと、仮設を立てることはとても簡単なこと。けれども、その仮説は「ひとつの可能性」として気がつくと私たちの頭を支配してしまうことがあるかもしれません。けれど、あなたが立てた仮説はまだ実際に起きたものではありません。
たとえば、恋愛だったら「気になる彼には美人な彼女がいるかもしれない」という仮説を立てれば、それを丁寧に覆すことができれば安心感が得られるかもしれません。
けれども、まだ実際に起きていない(もしくは答えがわからない)仮説はさっさと捨ててしまいましょう。不安な気持ちは一旦横に置いて、別のことに集中したほうが物事はうまくいくものですから。
4:あれこれ考えすぎない
頭がいっぱいになるような気がかりなことを心に留めておくのは大切かもしれません。けれど、そればかりに心をとらわれてしまい、考えすぎてしまうことはやめましょう。なぜなら、そのようなネガティブ思考は深みにはまってしまう可能性が非常に高いから。
「考えすぎないようにする」ことは少し難しく聞こえますが、それでも考えすぎているなと自分自身で気がついたら、まずはそのことを頭から振り払うように努めましょう。
5:冷静な視点を持つ
いちど「どうして、私はいつもネガティブな考えに囚われているんだろう」と、客観的に見て見ることもおすすめです。
落ち込んでしまうと私たちはその考えで頭がいっぱいになってしまいますが、客観的に物事を捉えられるようにすることで、落ち込んでいる自分の考え方や感情のクセをコントロールできなければなりません。
あらゆることから一歩引いて、自分自身がネガティブ思考に陥ってしまっていないかどうかを点検してみましょう。
この方法と先ほどのマインドフルネスを一緒に活用すれば、ネガティブな思考は消えていきます。 いま現在の自分自身の置かれている状況や気持ちに心を集中させ、あるがままのリアル(現実)を受け入れる「マインドフルネス」をとり入れることで気分も落ち着いてくるはずです。
いま現在の自分ではどうすることもできない、どうしたらいいのかがわからないことに対して気に病んでしまうのが私たち。けれど、気に病んでしまうような状況がつづいてしまうのは心身の健康によくありません。
私も時々、将来のことであれこれ悩んでしまうことがあります。けれど、何がどう起こるか誰にもわからない将来についてあれこれ不安になるよりも、「いま現在の自分」の状況についてフォーカスを当てることが、何よりも心を穏やかな状態に保つベストな方法なのかもしれません。