月の位置するハウスで読むあの人やあなたの「本当の顔」3

月の位置するハウスで読むあの人やあなたの「本当の顔」3

月の位置するハウスで読むあの人やあなたの「本当の顔」3

前回の「月の位置で知る本当の自分とホロスコープの読み方」においては、ホロスコープの見方の基礎的な部分に少し触れました。
意外と簡単に、現在の自分の運勢が分かるので驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
月は、約28日でホロスコープ上を一周するため、特に日々の運勢占いには適しています。もちろん一番影響があるのは太陽ですが、特に女性については、精神的な状態の良し悪しを示すため月の方を重要視する占い師さんも多くいらっしゃいます。

今回は、第9ハウスから第12ハウスまでに月が入っている時の影響についてお話ししましょう。

<第9ハウスに月がある影響>

第9ハウスは、哲学や学問、宗教のハウスと言われていますが、それはこのハウスのテーマは「探求」だからです。
未知のもの、よく分からないものに対する知的好奇心や探求心、知りたいという欲求。そういったものを示します。
ですから、その対象は当然、知ろうとしなければ見えない、分からないものになります。目に見えないものといえば、哲学や宗教、スピリチュアルな精神世界や、法律、科学などの専門知識の世界、海外などが挙げられるでしょう。出版を示すハウスでもありますが、それは出版業が知識と深い関わりがあるハウスだからです。
月は、その人にとっての安息の地を示しますので、このハウスに月があることにより、未知のものや、精神世界を調査、探求することで心の落ち着きを得ることになります。不安なときなどに宗教やスピリチュアルな事柄に頼りたくなる傾向があるでしょう。また、高等な学問や宗教的な事柄に触れることが人生において大きな意味を持つことになります。

<第10ハウスに月がある影響>

第10ハウスは、職業や肩書き、地位や名誉など、世の中における成功や地位などをあらわします。 その人個人のキャリアや、社会的に到達できる頂点を示すハウスです。10ハウスに天体、特に太陽や月が入っている場合は社会で活躍することが人生の目的になるので、地位や名声が上がりやすく、仕事で成功しやすい傾向にあります。
第10ハウスに月がある場合、仕事の成功が心の平穏に繋がるため、仕事が心のよりどころのようになるでしょう。人から好かれやすく、人気を得て成功する傾向があるので、人を相手にした仕事で成功しやすいでしょう。仕事に関して周りからの援助も期待できます。ただし、他の惑星との関係性が悪いと、仕事運の浮き沈みが激しく、転職を繰り返すようなことになってしまいます。

<第11ハウスに月がある影響>

第11ハウスは、集団活動のハウスです。クラブ・サークル活動、市民運動や政治活動、友達同士の集まりなど、喜びや楽しみを共有する人々との共有体験が主な意味となります。また、のびのびとした社会活動を示すため、自由業や自営業、派遣社員、フリーランスなども第11ハウスが示す事象になります。

この第11ハウスに月がある場合、集団的な活動の中に自分本来の姿を見出すことになります。基本的に友人(特に女性の友人)が多く、友人やサークルの仲間と一緒にいる方が恋人や家族と一緒にいる時よりも落ち着けるというくらい、ナチュラルに人と接することができます
ただし、あまり付き合い自体は深くなく、広く浅い友人関係を築く傾向があります。自由を愛し、のびのびした家庭生活を好みます。他の惑星との関係性が良ければ社会的に成功できますが、逆に良くない状態であった場合は、コミュニティの知り合いから損害を受ける可能性があります。

<第12ハウスに月がある影響>

第12ハウスは、その人の潜在意識、秘密や隠された心を表すハウスです。その人が持っている夢や無意識の心性など、表に出にくくまた本人も自覚しにくい部分になります。自己犠牲や社会奉仕、インスピレーションなどを示すこともあるため、スピリチュアルな部分や宗教的な面も持っています。第9ハウスも宗教を示しますが、第9ハウスは学問や求道精神に関する宗教性であり、神秘性・奉仕精神に基づく第12ハウスとは性質が異なります。
また、第12ハウスは秘密を示すため、ここに入った惑星に関する分野については秘密主義になってしまいます。月は「心」や「女性」を示しますから、このハウスに月がある人は、自分の感情を表に出さない傾向があるでしょう。夢想や空想に浸ることが好きで、現実社会に対してはストレスをためやすい傾向にあります。交友関係は少なく、孤独で傷つきやすい人です。

以上、第1ハウスから第4ハウスまでを「月の位置するハウスで読むあなたの感情的特性」で、第5ハウスから第7ハウスまでを「月の位置するハウスで読むあの人やあなたの「本当の顔」」で、第8ハウスを「月の位置で知る本当の自分とホロスコープの読み方」で、第9ハウスから第12ハウスまでを今回解説し、各ハウスに月が入っている影響についてお話してきました。

次からは、少し発展して、ほかの惑星との関係性についても見ていくこととしましょう。