新しい結婚のスタイル「逃げ恥婚」が話題に!3つの契約結婚を詳しく解説します

新しい結婚のスタイル「逃げ恥婚」が話題に!3つの契約結婚を詳しく解説します

DSC_2033TBSのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で話題になったのは、恋ダンスだけではありません。

このドラマの軸となった契約結婚が新しい結婚の形として、世間に認識されつつあるようなんです。

契約結婚というと、「そこに愛はあるの?」なんていう疑問が湧いてきそうですが、具体的にはどのような結婚なのでしょうか。

 

合理的な結婚を求める人が増えた

ドラマの内容にあるような、「妻は専業主婦を職業として雇用主である夫から給料をもらう」という結婚スタイルは、なかなかレアケースなのではないかと思いますが、結婚をするにあたり条件を提示して契約を交わしたいという合理的な考え方を持つ男女が増えているようです。

次に挙げるのは、3つのパターンの契約結婚です。契約結婚にはどのようなスタイルがあるのでしょうか。

 

【パターン1】雇用関係としての結婚

document-428334_1280ドラマと同じように恋愛感情を全く持たない男女が契約を交わす契約結婚です。
妻側は家事の一切を仕事として引き受け、夫側が妻に対してお給料を支払うスタイル。
夫と妻は雇用主と従業員のような関係になるため、妻にとっては家庭が職場ということになりますね。

ただ、ずっと一緒にいるうちに恋愛感情が生まれてしまう可能性が。
どちらか一方、またはお互いが好きになってしまった時点で契約は解消する必要がありそうです。
その後、契約内容を改めて新たな雇用契約を交わす、または家事分担などお互いに妥協点を探りながら本当の意味での結婚という形に収まることになるでしょう。

 

20~30代の独身男女220名を対象に「逃げ恥のように“恋愛感情なしの契約結婚(契約内容に合意のうえで、婚姻関係を結ばずに一緒に住むこと)”はアリかナシか」アンケートしてみたところ、「アリだと思う」が全体の48.0%を占めていたそうなんですが、これから逃げ恥婚をしたいという人には、ぜひ参考にしてもらいたいです。

引用 「逃げ恥婚」は実際に成立するものなのか?経験者が語る理想と現実

【パターン2】恋愛結婚でも交わす婚前契約書

恋愛をして結婚に至り婚前契約、もしくは結婚契約を交わす契約結婚です。
恋愛の末の結婚なので、このケースには雇用関係は当てはまりません。

この場合は婚姻届を出す前に、私的、または公的な文書として婚前契約書を作成することになります。
私的な文書の場合は、夫と妻で作成して捺印すればOKです。
法的知識の無い場合は、行政書士を介して作成してもらうこともできますが、費用がかかります。

公的な契約書となると公証役場で公証人(法律の専門家)に公正証書を作成してもらうことになります。
手続きが煩雑で手数料もかかりますが、法的な効力を持つ契約書となります。

欧米では婚前契約書をプレナップ(Prenuptial Agreement)といい、結婚後に起こりうる様々なトラブルを回避するためにも、結婚生活における夫婦間の細かな取り決めや離婚時の条件に至るまで、さまざまな項目にわたり契約を交わすようです。

今後は日本でもこういった形の結婚が広まっていくかもしれませんね。

 

【パターン3】恋愛期間はいらない!? 契約からスタートする結婚

恋愛のプロセスをカットして契約からスタートする結婚です。
恋愛感情を全く持たない男女が結婚するのと似ていますが、違うところは男女が雇用関係ではないというところ。

恋愛はしなくていいけれど、結婚はしたいという考えを持つ男女が増えているようなんです。
一昔前ならお見合い結婚といったところでしょうか。

 

大手結婚相談所3社では、20代の利用者が増加中。
中には、大学生のうちに登録する人もいて、どんどん若くなっているんだとか。

引用 恋人いらないってホント?出現!“いきなり結婚族”

現代の男女は結婚に甘い夢を見ることはなく、結婚は生活を共にするパートナー探しと割り切っているのかもしれませんね。

 

実はこのタイプの結婚、以外とうまくいくケースが多いようなのです。
お互いを良く知らないのに結婚してしまって大丈夫なの?と気になるところですが、案外よく知らない者同士だからこそ、パートナーに余計な期待を持つことがないからかもしれません。

ring-260892_1280恋愛結婚にありがちな、付き合っていた頃は素敵な人だったのに、結婚したら思っていたのと違う…というパートナーへの幻滅などもありません。
逆に、お互いに生活を共にするうちに相手の良い面を発見することができ、徐々に恋愛感情が芽生えていくのだそうです。

お見合い結婚にも言えることですが、このタイプの結婚は結婚当初の満足度はあまり高くありませんが、5年後10年後は恋愛結婚よりもパートナーに対する満足度が非常に高いといわれており、愛情が長続きするのだそうです。

なぜ今、契約結婚なの?

アメリカに比べると離婚率の低い日本ですが、昨今では日本も離婚率は高まる一方です。そんな中、結婚に失敗したくないという気持ちもあるでしょう。

恋愛結婚で、いざ一緒に暮らし始めるとパートナーが思っていたような人ではなかった、考え方が合わない、パートナーの生活習慣が理解できない…など恋愛中には気づかなかったいろいろな事が見えてくるものです。
そこに折り合いをつけてうまく結婚生活を続けて行くことができればよいのですが、そうならず離婚に至るケースもたくさんありますよね。

PAK88_tewotunagiarukuyokohama20140301-thumb-autox1600-16796「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、お互いに条件を出し合いながら作った契約書は、今後の結婚生活を円滑にしてくれる重要なカギになることでしょう。
また、これから結婚する2人が結婚後を想定した話し合いを行うということ自体にも、大きな意味があるのではないでしょうか。

お互いがどんな結婚生活を望んでいるかを具体的に知る良い機会となり、パートナーの結婚に対する考え方の違いなども見えてくるかもしれません。
そういった意味でも、結婚前に契約書を交わすことにはメリットが多いと言えるでしょう。

今後は、さらに契約結婚が新たな結婚のスタイルとして定着していくのではないでしょうか。